全国学力・学習状況調査は、児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証することで、その改善を図るとともに、学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てることを目的に実施しています。この調査によって測定できるのは、学力の一部分であり、学校における教育活動の一側面に過ぎません。
■調査の概要
対象:小学6年生168人、中学3年生150人
調査日:4月18日(木)
内容:
(1)教科に関する調査(国語、算数・数学)
(2)生活習慣や学習環境等に関する調査
■「教科に関する調査の結果と全国平均値との比較」
▽小学6年生(義務教育学校前期課程6年生)
▽中学3年生(義務教育学校後期課程9年生)
全国平均値と比較して、±5ポイント以内の差を「同程度」と表しています。
《各教科の特徴》
▽小学校国語
正答率高:資料の活用などで、自分の考えが伝わるよう表現を工夫する問題
正答率低:文章を読み、その内容について決められた条件に照合する問題
▽小学校算数
正答率高:除数が少数である場合の除法の計算をする問題
正答率低:速さが一定の場合、道のりと時間を考察する問題
▽中学校国語
正答率高:短歌に用いられる表現技法に関する問題
正答率低:文の成分の順序や照応に関する問題
▽中学校数学
正答率高:データから四分位範囲を比較する問題
正答率低:データから最頻値を求める問題
《各教科の課題点》
▽国語
記録、要約、説明、論述、話し合いなどの言語活動を工夫して取り組む必要があります。
▽算数・数学
日常生活を絡めながら、活用できる知識や技能を習得させること、小学校段階からデータを言葉と数を使って表現する力を身につける必要があります。
《学習習慣について》
学校以外での勉強時間が全国平均より短いので、家庭学習の方法や習慣化を充実させることが必要です。また、タブレットを活用した調査や、自分の意見を分かりやすく伝えることが十分にできていないので、改善が必要です。
《自己有用感などについて》
「自分にはよいところがある」の回答が8割を超え、今後は兵庫県型「体験教育」、「YABUスクールチャレンジ事業」などを活用したキャリア教育の充実を図ります。
《今後の方策》
知識・技能の定着を図るため、復習を丁寧に行うとともに、少人数指導などのきめ細やかな指導の充実や授業の改善に努めています。主体的・対話的で深い学びをテーマに教科指導を実施しているので、「課題解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいる」「友達や周りの人の考えを大切にして、お互いに協力しながら課題の解決に取り組んでいる」の回答が全国平均を上回っています。今後は、一人一台端末などを利用したデジタルの効果的な活用などを進め、主体的・対話的で深い学びや個別最適な学びと協働的な学びの充実を図ります。
今回の結果を家庭でも話題にし、子どもの現在の様子や将来のことについて話すきっかけとしてください。
■問1~3
▽問1 人が困っているときは、進んで助けている
▽問2 人の役に立つ人間になりたい
▽問3 地域や社会をよくするために何かしてみたい
問合せ:こども学び課
(【電話】664-1627)
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