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令和6年度 施政方針 未来の養父市をデザインする~心ときめく快適な社会の創造~(1)

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兵庫県養父市

第121回養父市議会定例会で広瀬市長が発表した令和6年度施政方針の一部を抜粋して掲載します。
主要な事業の詳細は、別冊「市広報やぶ予算特別号」をご覧ください。

施政テーマ:未来の養父市をデザインする
~心ときめく快適な社会の創造~

重点的施策:
(1)社会的処方の推進
(2)女性活躍の推進・子育て環境の充実
(3)デジタル技術の活用

■重点的施策
▽社会的処方の推進
令和3年10月に策定した養父市まちづくり計画「やぶ2050~居空間構想~」では、物質的、経済的な豊かさだけでなく、これまで培ってきた伝統、文化・芸術、産業を生かして多様なつながりや新しい価値を生み出し、「快適」で心地良い空間を創出することで、潤いや安らぎから得られる心の豊かさ、本質的な豊かさを生み出していくこととしています。
その一環として、社会とのつながりを処方することにより、個々が抱える孤独化、孤立化などの問題を解決しようとする「社会的処方」の取り組みを令和4年度から始めています。
従来の行政支援に加え、属性を超えた支援体制を構築するため、「社会的処方」の考えを取り入れ、相談支援、参加支援、地域づくりに向けた支援を一体的に実施する「重層的支援体制事業」による包括的な支援体制の構築を目指しています。これは、本人主体の観点を最優先に、地域のあらゆる人・活動が分野を超えてつながり、当事者と支援者が互いに関わりを持ちながら、重層的に支援していくことで、人々の健康や幸福につないでいく取り組みでもあります。
こうした取り組みが広く深く社会一般に浸透することにより、市民の心の安らぎや活力の増進が図られ、まちの活力へとつながり、人口減少下における持続可能な養父市の実現につながるものと考えています。
昨年12月、現代の社会的な課題を解決するための方法論として、医療、文化・芸術、経済の異なる分野の専門家が協働した活動が必要と考え、それぞれの分野に精通し、志を同じくする学識者の方々の参画を得て「一般財団法人 医療文化経済グローカル研究所」を設立しました。この研究所と連携し、活動を支援しながら、胎児期から老齢期までの、その時々の生活環境を改善することで「健康加齢(ヘルシーエイジング)」を促進し、健康加齢の実現により、全ての市民が「幸福」を享受でき、快適で安心できる、住み心地の良い(ウェルビーイング)まちづくりを目指します。

▽女性活躍の推進 子育て環境の充実
女性の活躍推進は、持続可能な養父市づくりにおける喫緊の課題ともいえます。
女性が活躍する養父市となるために、曖昧に捉えている要因を具体的に洗い出し、若い女性が住むまちとして自ら選択し、女性が個性を発揮しながら活躍できるまちづくりを進めることが必要であると考えています。
こどもを産み育てることに喜びを持てる環境と仕事の中で自己実現を図ることができる環境のバランスは、周囲の理解と協力は言うまでもなく、社会全体に存在する無意識の偏見や固定観念を一つひとつつまびらかにし、偏見や固定観念を払拭するために支障となっている事象や問題点等を共有し、偏見や問題点等の解決に向け、市民全員でともに考え、行動することから始めなければなりません。
女性活躍、多様性の具現化への壁は厚く、多方面からの多様な施策の取り組みにより、壁を壊す努力を重ねることが必要です。養父市では、今後、女性活躍の推進を真の多様性と、未だ成果の見えない少子化対策への大きな突破口となるよう、また、市民と女性自身の気づきと行動が促されるよう、既成概念を取り払い、大胆かつ挑戦的な取り組みを推進します。
兵庫県が諸手続きを進めている「兵庫県パートナーシップ制度」の導入を見据え、養父市でも、性的マイノリティの方々が暮らしやすい環境づくりに向けて全庁で検討していきます。
今、この瞬間にも、貧困で日々の食事に困るこども、自覚なしにケアラーとしての日々を過ごしているこども、学習の機会や部活動・地域クラブ活動に参加する機会を得られないこども、進学を諦めざるを得ないなど、非常に困難な状況の中で生きているこどもがいます。
家庭の所得格差から生じるこのような状況は、経済的な面だけではなく、心身の健康や衣食住、進学機会や学習意欲、前向きに生きる気持ちを含め、こどもの夢や希望の実現を困難にするとともに、社会的孤立にもつながる深刻な課題となっています。こどもたちが描く未来や夢が、生まれ育った家庭や様々な事情を理由に絶たれることがない社会をつくらなければなりません。
こうした困難な社会課題を少しでも解消するため、令和6年度からこども食堂の運営支援を行います。こども食堂が、こどもたちに元気や勇気、希望を与え、地域の多様な人とのつながりにより地域への愛着が育まれるとともに、地域社会全体でこどもを育てていく機運につながり、世代を超えた地域の人々のコミュニティの場、くつろぎの場になることを期待しています。

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