市長ふれあい広場

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山々を覆う若葉は、まるで萌黄(もえぎ)色の炎が渦巻いているような生気を感じさせます。この素晴らしい故郷を守り抜き、次の世代へ引き継がねばならぬと強く感じるこの季節です。
民間有識者らで作る人口戦略会議は、全国の約4割にあたる自治体が将来的に「消滅可能性がある」とする報告書を公表しました。全国的に人口減少が進む中、過去のデータを基に推計した帰結としての将来人口の姿です。
人口減少は大きな社会問題であり、早急に解決策が必要ですが、一自治体の努力のみでは為し得る事ではなく、国を挙げて取り組むべき重大事項です。各々の自治体が独自の知恵と工夫により努力しているにもかかわらず、取り組み姿勢や努力不足の結果であるかのごとく、しかも、人口減少率のランキング化等により競争を煽るかのような興味本位の報道のあり方に違和感を覚えます。
10年前、地方創生は「産官学金労言」、国民の全てが自分事として捉え解決に向けて一体となり進むことが必要であると言われてスタートしました。世の中は人の考え、想定したとおりに動き進むという保証はありません。いつ都市に向けての人の移動が停止するやもしれません。
その時は、現在流出により人口減少が進んでいる地方が持続可能となり、流入により持続している都市が消滅可能性となるのです。養父市の人口政策は間違っていないと考えています。今後も自信を持って、養父市らしい、市民にとって最適な価値を生み出せる各種の子育て支援、女性活躍推進等の施策を行います。

市長　広瀬　栄