9月に開催予定の「八鹿観世能」の公演に使用する八鹿能舞台の仮組み立てを5月27日から29日にかけて行いました。
八鹿能は、10代目八鹿村長を務めた西村荘兵衛氏が大正初期に初世観世喜之氏に入門し、能を広めようと始まったもの。大正13年(1924年)に妙見山のヒノキを使った八鹿能舞台が完成し、竣工したばかりの養父郡公会堂で能「羽衣」「高砂」が演じられました。
市では、八鹿能100周年、養父市制20周年を記念し、9月1日に「八鹿観世能」を開催します。
この公演には、八鹿能舞台を約20年ぶりに使用。舞台の状態を確認するため、5月27日に会場となるやぶ市民交流広場ホールのステージ上で能舞台の仮組み立てを始めました。組み立てには、観世流のシテ方で(公財)観世九皐(かんぜきゅうこう)会の観世喜正理事長が立ち会いました。観世理事長は、土台の部分が組み上がる様子を見ながら「100年前に作られた舞台だが、安定した造作で立派な舞台になるだろう」と期待を込め、「20年前の公演は父(三世観世喜之氏)が中心となり企画した。伝統を引き継ぐ責任を感じながら公演に臨みたい」と話しました。
舞台は、床板などに傷みが見られたため、修繕を施し、本番前に再度組み立てます。
■八鹿能100周年 養父市制20周年記念事業「八鹿観世能」
日時:9月1日(日)午後2時
場所:やぶ市民交流広場ホール
内容:
・能「羽衣」
・狂言「昆布売」
・能「土蜘蛛」
入場料:(全席指定) S席5000円、A席4000円 当日券500円増、高校生以下無料、同伴の保護者半額
チケット販売:
・市民先行販売…6月25日(火)
・一般販売…7月2日(火)
問合せ:やぶ市民交流広場
(【電話】662・0070)
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