元日夕刻に発生した大地震により大きな被害を受けた珠洲市を6月15日に訪問しました。
地震発生から約半年、上下水道の復旧も進み、珠洲市との協議により養父市が被災者支援として派遣している移動式ランドリーを6月末に撤収しました。ランドリーの活躍の様子、被災地の現状や復旧状況、今後の支援等について、直接現地で見聞きすることが必要と考え訪問しました。ランドリーは、珠洲市シルバー人材センター会員により、丁寧な管理運営がなされており、被災者にとても喜ばれているとのことでした。震災で肉親や家を失いやり場のない悲しみと絶望感の中で笑顔と会話が溢れるシルバー人材スタッフが運営するランドリー(井戸端)は、人々の心を解きほぐし、暫しの労いと安らぎが得られる場となっていました。みなさんから、養父市民への感謝の言葉をいただきました。
倒壊家屋等の状況は、報道で見た震災発生時とほとんど変わっていませんでした。早急な復旧対応、特に、多くの人的支援の必要性を痛感しました。本堂等が全壊した古刹を訪れ震災時のこと、今後のこと等についてお聞きしました。住職から住職のお母様手折りの鶴を養父市民へと頂戴しました。指に乗るほどの小さな折り鶴ですが、鎮魂と感謝、希望が籠められた贈り物です。市役所や市内小中学校等に展示し、能登の復興を見守り続けるための象徴にしたいと考えています。みなさんのご支援にあらためて感謝申し上げます。
市長 広瀬 栄
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