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地域福祉応援隊

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兵庫県香美町

香美町障害者地域自立支援協議会では、誰もが住みやすいまちづくりのために、障害福祉の関係者が集まり「生活・しごとグループ」「地域づくりグループ」「相談支援グループ」の3つに分かれ、協議を行っています。

■権利擁護とは
皆さんはこのような経験はありませんか。
・医療や福祉サービスの手続や契約が難しくてわからない
・よくわからないまま、いらないものを買わされそうになる
・もの忘れが多くてお金をついつい使ってしまう
・障害のある子どもの将来や高齢の親のことが心配

権利擁護と聞いて「難しそう」「どんなことか分からない」と感じる人が多いのではないでしょうか。認知症などで物忘れが進んだ人や知的障害、精神障害がある人は、生活する上でいろいろな判断をすることや、意思や権利を主張することが難しい場合があります。「権利擁護」とは、そのように困っている人の生活上の判断を手伝い、時には、権利が侵害されている状況に対応し、その人らしい生活が送れるよう権利を護ることです。
本町では、地域福祉計画と一体的に、成年後見制度利用促進基本計画を定めています。誰もが個人としての尊厳が尊重され、必要な支援を受けながら自己決定できるようにすることを基本として、成年後見制度の利用促進を図ります。意思決定支援の重要性や制度の周知に努めるとともに、中核機関となる権利擁護センターの設置に向けた検討を進めることとしています。

■意思決定支援について
意思決定支援とは、障害や認知症などにより、一人で物事を判断することが難しい人が意思決定できるよう支援することです。
障害や加齢による判断能力の低下などの程度にかかわらず、誰もが心の中にはしっかりとした意思を持っています。判断できないのではなく、思いを形にするのが苦手であったり、うまく伝えられないだけかもしれません。意思決定支援をする際には、時間がかかるからといって第三者の思いや考えを押し付けず「今は決められない」という選択肢も大切にしましょう。誰もが決める力があるという前提で関わり、不合理にみえる決定でも尊重されるよう、あらゆる支援が必要です。最善の利益ではなく、まず本人の意思を尊重しましょう。周りにいる人や地域が連携し工夫すれば、その人の中にある真の思いに行き着くことができるはずです。

■代行決定について
本人が自ら意思決定できるよう、できる限りの支援を尽くさなければ、その人に代わって決定することはできません。支援した上で、どうしても本人の意思決定や意思確認が難しい場合は、その時点で、これ以上意思決定を先延ばしにできず、かつ他に採ることのできる手段がないときに限り、必要最小限度の範囲で代行決定を行うことがあります。
代行決定を行う後見人などは、本人の信条、価値観、選好を最大限尊重した、本人にとっての最善の利益に基づく決定をし、推定される本人の意思に基づき行動しなくてはなりません。

権利擁護支援、意思決定支援、成年後見制度などで分からないことがありましたら、役場福祉課などへ相談してください。また、厚生労働省ポータルサイト「成年後見はやわかり」にも詳しく掲載されていますので、ご覧ください。

問い合わせ先:役場福祉課

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