春になると、冬眠していたクマが目覚めて、人の生活圏でも遭遇する可能性が高くなります。
クマによる人身被害を防ぐには、クマ鈴やラジオなどで人がいることを知らせながら行動することが大事ですが、クマに遭遇してしまった場合は、適切な行動をとることが大切です。
■遠くにいるクマに気付いたとき
クマは臆病な動物ですので、人に気付いている場合は隠れたり逃げたりすることが多いですが、気付いていない場合はそのまま近づいてくることがあります。遠くにいるクマを見つけたときは、物音を立てて人がいることに気付かせて、様子を見ながら静かに立ち去りましょう。
■近くにいるクマに気付いたとき
まずは落ち着いて、背中を見せて逃げないように気を付けてください。近距離でクマと遭遇した場合、威嚇突進といって、突進してきてもすぐに立ち止まって引き返す行動をとることが多いです。そのとき、背中を見せて逃げるとそのまま追いかけてくるため、クマの方を向きながらゆっくりと後退するなど、落ち着いて距離をとるようにしましょう。
■至近距離で突然遭遇したとき
クマによる攻撃の危険性が高くなりますが、攻撃を完全に回避する対処方法はなく、走っても追いつかれてしまいます。クマは一撃を加えてすぐに逃走する場合が多いとされていますので、両腕で頭部を覆いながらうつぶせになるなどして、けがを最小限にとどめることが重要です。
■子グマを見つけたとき
子グマの近くには母グマがいる可能性が非常に高いです。母グマは子グマを守るために攻撃してくることが多いため、子グマを見つけたら速やかにその場を離れるようにしてください。
■クマ撃退スプレーについて
クマに遭遇したときに使うことで、被害を防ぐことができます。ただし、効果を発揮するには5m程度まで引き付けてから使用する必要があります。また、人にも効果があるため、スプレーから風下に立たないように気を付けてください。
参考:環境省 野生鳥獣の保護及び管理
「クマ類の出没対応マニュアル-改訂版-」
問い合わせ先:役場農林水産課
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