11月10日、小代小学校で「第18回香美町ふるさと教育交流会~香美町青少年育成町民集会・子どもたちへのふるさと学習体験発表会・PTCAフォーラム~」を開催しました。
交流会では、地域が子どもたちにふるさとの伝統・文化を伝え、地域の人々とのふれあいなどの感動体験についての発表や各地域で取り組んでいる青少年育成活動、PTA活動の発表が行われました。
また、同日に「第8回ふるさと給食取組展・試食会」を実施しました。
◆講演
「探究」という学びと地域づくり
講師:
鳥取学地域学部地域創造コース 教授 筒井一伸さん
和歌山大学観光学部(村岡高校 卒業生) 田中暖花(はるか)さん
鳥取大学地域学部地域創造コースの教授である筒井一伸さんと村岡高校の卒業生であり和歌山大学観光学部の田中暖花さんによる講演が行われました。
筒井さんは、村岡高校の「地域探求」の授業で、地域のことを知るために香美町の「人物ガイドブック」や「集落ガイドブック」を作ったという取り組みや、これからの地域づくりのあり方について説明されました。
田中さんは、村岡高校で地域のことを知るための取り組みとして集落調査を行っていたことや、村岡商店街の中に「高校生が集まって心を休められるような場所を作りたい」という自身の思いなどを説明されました。
筒井さん:親が「その地域に何もない」と言ったら、子どもはそれを信じ、地域を出ていきます。子どもは「かっこいい大人」に出会えるかが大切です。「何もない」ではなく「あるもの」をアピールしてください。
田中さん:高校生の居場所づくりについて、協力できそうな人や一緒に考えてみたいという人がいれば、ぜひ一緒にお話しさせてください。
◆実践発表
○故郷(ふるさと) ~子どもたちの現在(いま)・未来~
香住小学校PTA 会長 長誠さん
今年の4月に香住小学校が奥佐津小学校、佐津小学校と統合したことにより、PTA活動も一緒に行うようになりました。活動の1つでもある「佐津川七夕まつり」で行った取り組みや、その活動を通して考えた子どもたちにとって「ふるさと」とは何かということについて発表しました。
長さん:大人にとってふるさとは過去の思い出ですが、今を生きる子どもたちにとっては今であり、未来につながっていくものです。今、仲間や地域の人たちと何をしたのかが1番大事なことであり、子どもたちの心や記憶に残っていくふるさとになればいいと思います。
○わんぱくでもいい
ふるさとものしり博士 前田博さん
ふるさと教育の一環で、魚釣り講座をしてほしいという依頼があり、この講座を始めました。前田さん自身の子どもの頃の話を交えながら、竹竿で魚を釣っている子どもたちの様子や、その子どもたちを見て感じたことについて発表しました。
前田さん:なかなか釣れない子がいた時に、たくさん釣っていた子がいい場所を譲ってあげたり、餌をつけてあげたりしていてすごいなと。また、魚の調理をしているときに、内臓を取るのを手伝いたいという子どもも見られて感動しました。子どもたちが本当に生き生きとしていて、普段私たちが見られない姿を見ることができました。
○こどもの笑顔を地域で守ろう!
美方子育てネット21応援隊 吉田加代子さん
美方子育てネット21応援隊では、みんなが安心して子育てできるように、見守り活動や育児支援の事業を行っています。「登下校の見守り」や「小中学校のオープンスクールの協力」「卒業生に贈るお花作り」の3つの活動内容について発表しました。
吉田さん:美方子育てネット21応援隊は、地域ぐるみでネットワークを広げる運動をしています。これからの活動は大きなことはできません。今までしてきたことをこれからも継続していき、子どもの笑顔を地域で守っていきたいと思います。地域の子どもは地域で守り育てていきましょう。
◆ふるさと給食取組展・試食会
※詳しくは本紙をご覧ください。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>