■年頭のごあいさつ
新年明けましておめでとうございます。町民の皆さまにおかれましては、ご家族おそろいで輝かしい新春をご健勝にてお迎えのことと心からお慶びを申し上げます。また、旧年中、町政の運営に対してご理解、ご協力をいただきましたことに改めてお礼申し上げます。
さて、昨年を振り返りますと、ロシアによるウクライナ侵攻、中東での戦争、アメリカ大統領選はトランプ氏が4年ぶりに返り咲き、韓国では尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の非常戒厳の宣言により韓国国内情勢が混乱するなど、わが国を取り巻く社会情勢は複雑化しております。
わが国では、裏金問題を発端に岸田首相が退陣し、新たに石破政権が発足しました。また、兵庫県では知事への不信任決議案が可決され、斎藤知事が失職、その後の知事選で再選されました。
スポーツでは、昨年夏にはパリオリンピック・パラリンピックが開催され、日本選手の活躍に国内が沸くとともに、ドジャースに移籍した大谷選手の活躍に歓喜したところです。
本町では、昨年の元日に発生した能登半島地震により震度3を記録、兵庫県沿岸部に津波警報が発令されました。幸いにも、人的および物的被害はありませんでした。
防災力の強化に向けて、大規模災害時における救援、救護、復旧活動などの拠点となる地域防災拠点施設の整備に着手し、現在、基礎工事はほぼ終了し、躯体工事に向かっております。
また、老朽化に伴う「矢田橋架替事業」では、3月に開通式が行われ、地震にも強い新しい橋梁が供用開始されました。
引き続き、町民の皆さまが安全で安心に暮らせる災害に強いまちとなるよう、より一層取り組みを進めてまいります。
学校再編につきましては、3月に奥佐津小学校および佐津小学校の閉校式、4月には新制香住小学校の開校式を行い、香住区小学校の1次再編がスタートしました。今後は、2次再編に向けて準備を進めていくとともに、村岡区小学校などの再編、香住区就学前施設の再編に向け、子どもたちのよりよい育ちと学び場づくりのため継続して協議を重ねてまいります。
新たに迎えました令和7年は、本町誕生から20年となります。ふるさとを思う町民の皆さまが心を一つにして、合併20年の節目を迎えることができますことは、町民の皆さまをはじめ、関係機関の皆さまのご尽力の賜物であると心から感謝を申し上げます。この記念すべき節目の年を、まちづくりを進める上でのさらなる飛躍の年と位置づけ、町民の皆さまとともに「活力あふれるまちづくり」に全力を注ぎたいと考えています。
そして、本年の大きな取り組みの一つが、今後のまちづくりの指針となる「第3次香美町総合計画」をはじめ「第3期香美町総合戦略」などの策定です。計画初年度を令和8年度とし、昨年は多くの皆さまのご協力を得てアンケート調査を行い、町の課題やあるべき姿を具体化するための住民会議も開催しました。
本格的な人口減少、少子高齢化社会の到来を迎え、本町においても生活の安全安心の確保、子育て支援、雇用創出、産業活性化など、取り組むべき課題は山積していますが、次期計画は、まちの未来を左右する重要なターニングポイントになるものと考えております。香美町の魅力を最大限発揮し、誰もが「住み続けたいまち」「住んでみたいまち」であり続けるため、引き続き皆さまとの対話に努め、実効性の高い計画策定に取り組んでまいります。
令和3年に就任した私の任期も4カ月余りとなりましたが、初心に立ち返り、第2次香美町総合計画に掲げるまちの将来像「こどもたちに夢と未来をつなぐまち」の実現に向け、より一層町民の皆さまに寄り添った町行政を念頭に置き、全力でまい進する所存です。
結びにあたり、本年も町民の皆さまにとりまして、素晴らしき年となりますことを心からご祈念申し上げ、年頭のごあいさつといたします。
令和7年1月 香美町長 浜上勇人
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