■Let’s Try! プログラミング
プログラミング教育とは、コンピュータの仕組みを正しく理解し、上手に活用するための方法を学ぶだけでなく、プログラミングという「題材」を通して、物事を分解して考える、あるいは順序立てて捉えるといった思考を身に付け、コンピュータなどを活用して身近な問題を解決したり、より良い社会を築いたりしようとする態度を育むものです。
学習指導要領の改訂に伴い、令和2年度より小学校から高校まで順次必修化され、令和6年度の大学入学共通テストでは新教科として「情報1.」が出題されました。
今回は、学校で取り組んでいる「プログラミング教育」の授業について紹介します。
○小学校でのプログラミング教育の実践例
低学年では、文字入力をしたりイラストを描いたりしてタブレットに慣れるところから始めます。
中学年になると、プログラミング教材Scratch(スクラッチ)を利用して「順番」や「繰り返し」「条件づけ」といったコマンドの基礎操作やプログラミング言語を学習します。
高学年では、教科学習で5年算数「円と正多角形」や6年理科「電気のはたらき」の単元で教材を活用し、物事を順序立てて論理的に考える力(プログラミング的思考)を育みます。
このように段階を踏んだ小学校でのプログラミング教育は、中学校での技術・家庭科(技術分野)につながっていきます。
○中学校でのプログラミング教育の実践例
中学校では、情報を扱う機器や情報通信ネットワークの構成、情報を伝え処理する仕組みなどコンピュータを積極的に活用するための基礎知識を習得します。
3年生では、計測・制御の仕組みや情報処理の手順とプログラムを学習し、プログラム言語であるHTMLを使ってWebページの作成や、教材を活用し、ネットワークを使った双方向性のあるコンテンツのプログラミングを学習しています。
これらの学習は、情報を適切に活用する力とともに論理的思考力や問題解決能力を育成し、将来の社会に必要な能力を養うための重要なステップになっています。
プログラミング教育をはじめとする情報活用能力を、言語能力と同様に学習の基盤となる資質・能力と位置付け、これからの子どもたちの学びや日常生活には欠かすことができないものであるという前提に立って、より社会とのつながりが感じ取れるように、児童生徒の発達の段階に合わせた実践を深めていきたいと考えています。
問い合わせ先:町教育委員会教育総務課
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