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じんけん通信「あけぼの」第190号

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兵庫県高砂市

■生命(いのち)の学習会~荒井小学校の防災教育~ (荒井小学校)
1・17の阪神・淡路大震災の日を機会に、生命の大切さを学ぶため、全学年で防災教育に取り組んでいます。
道徳の学習では、震災に関する教材を学ぶことを通して、自他の生命を尊重し、かけがえのない生命を大切にしようとする心情を育んでいます。

◇災害に備えて
地震を想定した避難訓練を実施しています。
「おさない・はしらない・しゃべらない・もどらない」に気を付けながら、いつ起こるか分からない地震に備え、命を守るための避難行動を確かめています。
給食では、震災メニューを実施し、昨年度のメニューは、「アルファ化米で作った炊き込みご飯・牛乳・鶏だんご汁・乾パン・いよかん」でした。
食べることの大切さ、当たり前のように食べられることへの感謝の気持ちを決して忘れないようにしています。

◇生命(いのち)の学習会
6年生の総合的な学習の時間に、「考えよう人権のこと」の単元の一部として実施した学習を紹介します。

2022年12月5日、上野政志さんをお招きし、「生命の学習会」というテーマで講演をしていただきました。
上野さんは、阪神・淡路大震災で、当時20歳だった娘さんを亡くしました。その体験をもとに、各地で「生命の大切さを伝えたい。」と、かけがえのない命とその重みについて語り継いでいます。

◇講演会の内容
娘の志乃は、20歳8カ月という若さで亡くなりました。「一歩一歩を大切に生きていきたい。」と成人式の日に言葉を残していました。しかし、親に一言も言わず、突然一歩も歩まずに、遠くへ行ってしまいました。当時、現場に行き、瓦礫の下敷きになっている娘を目の前にしながら、助け出せないでいる自分の無力さを味わいました。
以前、「生きてこそ」というテーマで講演をしたときに、受講生の小レポートの中に「生と死は、両極にあるのではない。みんなの心から忘れ去られたときに本当の死が訪れる。」とありました。まさにそうです。
娘の無念さ、将来の夢や思いを実現できないまま、心半ばで逝ってしまったこの逆縁の体験を通して、「生きることの意味」について、これからも伝えていきたいと思っています。

上野さんは、震災から28年となる2023年1月17日に神戸・東遊園地で開かれた「追悼の集い」で、遺族代表として追悼の言葉を述べています。

■竜山中学校の人権学習 (竜山中学校)
竜山中学校では、「ともに学び合いともに育つ学校」を教育目標に、「自主」「協同」「創造」をキーワードに、日々教育活動を進めています。
また、人権教育全体目標として「学校におけるすべての教育活動の中で、思いやりの心を持ち、支え合うことのできる力を身に付ける」ことを掲げ、人権教育を行っています。

◇インターネットトラブル防止講座
最近では、インターネット上での一部の情報が、誤った認識や差別意識を助長するなどの深刻な人権問題となっています。
実際に、スマートフォンやタブレット、携帯ゲーム機でインターネット環境を使用している生徒は年々増加傾向にあり、便利な機能がある反面、使い方には十分気を付けなければなりません。そこで、NIT情報技術推進ネットワークから松尾由香里先生をお招きし、1年生を対象に「インターネットトラブル防止講座」を開催しました。
松尾先生はネットに画像や動画を投稿する危険性について指摘するとともに、完全に消去することのできない顔写真などは絶対に掲載しないよう注意喚起しました。そして、スマートフォンのカメラの機能性にも触れ、住所、学校など、個人が特定される恐れのある投稿は控えるべきとの話もありました。
本講座を通じて、個人情報や肖像権を守ることの重要性やインターネットの正しい利用の仕方について再確認することができました。

◇性の多様性についての講演会
6月13日、「にじいろi-Ru(アイル)」の田中一歩さん、近藤孝子さんを講師としてお招きし、「性の多様性から「じぶん」について考える」をテーマにご講演いただきました。
性の有り方についての知識と、日々の生活の中でありのままの自分自身と向き合っていくことの大切さを学ぶことができました。

◇防災訓練
10月12日、高砂消防本部の指導のもと、防災訓練を行いました。火災が発生した想定で、教室からグラウンドへ避難しました。
生活介護事業所ステップハウスの皆さんにもご参加いただき、生徒も車いすの方と一緒に避難するなど、貴重な体験をすることができました。
これらの学習を通じて、これまでの自分を振り返り、日々の教育活動の中で自分や周りの人の人権を守る、思いやりの心を育てていきたいと思います。

■令和5年度高砂市人権啓発ポスター・標語コンクール
今年度も「高砂市人権啓発ポスター・標語コンクール」を実施し、市内小・中学校の児童・生徒の皆さんからポスター82点、標語88点の応募をいただきました。
応募作品の展示と、その中から優秀賞・優良賞に選ばれた皆さんの表彰式を、11月23日に開催した第27回高砂市人権フェスティバルの会場で行いました。

◇令和5年度高砂市人権啓発ポスター・標語入賞者
・ポスターの部
・標語の部
※入賞者の方のお名前は、本紙でご確認ください。

◇高砂市人権啓発ポスター・標語コンクール優秀賞作品
※作品とお名前は、本紙でご確認ください。

問合せ:人権推進課
【電話】443-9060

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