町では、町民参加の協働によるまちづくりの推進を目的に、町長と語る会「お気楽トーク」を実施しました。町民のみなさまと町長が気軽な雰囲気の中で、コミュニケーションを取ることができる場を設け、これからのまちづくりについて語り合っていただく会です。今回は、大通地区の商店・事業所の悩み、旧様似駅、交通問題などをテーマに「さまに大通振興会」のかたがたと町長の対話を通じて、様似町のまちづくりについて考えていきます。
■はじめに
町長:昨年の暮れに国から人口推計の発表がありました。現在、様似町の人口は3910人ほどです。それが26年後の2050年には1706人になるという推計が出ておりました。この町を持続していくためには産業形態を維持しなきゃならない。皆さんについては商工業を中心とした中で活動していただいてますから、しっかりと残していけるような体制を一緒につくっていければなという思いでおります。今日は皆さんの日頃の熱い思いを述べていただきたくお願いします。
さまに大通振興会:お気楽トークということでございますので、詰問調はやめて気楽に楽しくお話をしていただきたいなと思います。常日頃思っていることを遠慮なく言っていただだければということで思っております。
■商店・事業所の悩み
さまに大通振興会:急激な人口の減少。これは相当ダメージ受けている。飲食店を経営している方達の年代が60代とか70代、若くて50代とかなので人口が減っていくのもありますけど、10年後、20年後も見据えて、どうしたら飲食店の灯を消さずにやっていけるのか。その方法とか対策とか知恵とか皆さんの意見を聞きながら考えていきたい。
町長:様似町の人口が減っていっている理由は子供を産んでいただける年代が少ない。何とか歯止めをかけるために町として色々と取り組んでいるところなんですけど、やはり子供を育てる環境ですね。保育所とか幼稚園の環境は他の場所よりも手厚く6カ月から引き受けてますから、待機児童は0です。子供を育てる意味でも0歳から18歳の成人までの間は医療費も無料にしています。そういう子育て支援もする中で子供を産み育てられる環境をしっかりと取り組んでいきたいなという思いでおりました。
■旧様似駅の活用
さまに大通振興会:駅前の空き地の活用ってどうなっているのか。線路だけはあるけど中古の貨車とか持ってこれないかということも仰っているかたもたくさんいますし、様似の顔の駅前が寂しいなって感じがしますね。
町:駅前整備を考える会を開催させていただいた中で、列車を持ってきて線路の上に展示するですとか、今の旧駅舎を当時のイメージのままの姿で遺産として残すといったようなお話ですとか、新たに道の駅にして地域振興を図るというところのお話を今年度コンサルタント会社に施設配置のイメージ図というのを作成依頼しまして、昨年末に完成したところであります。それをたたき台として新年度4月以降に具体的な考え方というのを検討していく予定でございます。
■後継ぎの確保
さまに大通振興会:若い人は都会に出ちゃって見つかりません。その手だてを町として、どの辺まで考えているのか、外部からでも企業が来てもらえるようなそういう方法を考えているのかどうかお聞きしたい。
町:商店街を盛り上げるためのイベントのお手伝いを兼ねながら、最後には様似町内で起業するというような地域おこし協力隊を募集したいなと思っております。皆さんが取り付けてくださっているイルミネーションも一緒にやっていければいいかなと思っています。
■町内の交通問題
さまに大通振興会:ハイヤーが1台しかない。何回電話をかけても遠くのほうに行っているからダメって断られる状態なんですよ。2台、3台とハイヤーが稼働できるような、運転手の確保や車も町で用意するとか便利なものになると利用がどんどん増えるかもしれません。
町:町としましては乗り合いタクシー、デマンド交通というものに取り掛かっていかなければならないなという思いであります。今年度中にテスト走行なりをして交通の確保をしていく考えであります。
町:様似の中心である大通の振興について本当に常日頃からご協力をいただいております皆さんからご意見をいただきました。本当にありがとうございました。全てにおいて回答できなかった部分もあるんですけども、頂いたご意見についてはしっかりと取り組みをさせていただきたいなと思います。今後ともできれば役場に来た時だとか顔を出していっていただければなという思いでおりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
(閉会)
実施日:2024年2月14日(水)
会場:中央公民館 小ホール
町では町長と語る会「お気楽トーク」を一緒に開催していただける、団体・グループ(5名以上)を募集しています。詳細につきましては企画調整課(【電話】36-2122)までお問い合わせください。
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