春の訪れを感じる季節の防災事項として「なだれ」と「融雪害」について紹介します。
「なだれ」とは、斜面に積もった雪が重力の作用により下方に滑り落ちる現象で、春先にかけては、固くて重たい雪が地表面を滑り落ちる「全層なだれ」が発生しやすくなります。「クラック」や「雪しわ」といった雪面に出来る前兆現象を発見した場合は、決して近づかずに斜面から離れることが重要です。
まだ積雪が残る中、気温が上昇すると、雪解けや降雨により発生する低い土地の浸水や河川の増水、土砂災害など「融雪害」のおそれが高まります。平成30年3月9日には、5月並の暖気が流入して大雨となり、各地で道路の冠水、住家の床下浸水、河川の増水などの被害が発生しました。
気象台では、なだれや融雪による災害が予想される場合は、注意報のほか府県気象情報や「気象台からのコメント」で注意喚起を行います。お住まいの自治体からの情報と併せて防災行動にご活用ください
問い合わせ:室蘭地方気象台 防災指導係
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