◆今月のテーマ
「違憲判決」
ニュースで最高裁判所の違憲判決を目にすることがあります。では、違憲判決の意味はどこにあるのでしょうか。
国民の投票で選挙を行い、選挙で選ばれた国会議員が集った国会によって法律が制定されます。これを民主主義といい、みなさんご存知のことと思います。
法律は時に改正され、また時には廃止されることもあります。
ところで、選挙は多数決なので、少数派の気持ちが国会に伝わらないことがあります。
少数派の気持ちが国会に伝わらないことで、少数派の人権が侵害される法律が制定され、あるいは、見過ごされ残ってしまうことがあります。
違憲とは、ある法律が憲法に違反することをいいます。
そして、憲法は法律よりも上位に立つとされていますので、憲法に違反すると、その法律は個別の事件との関係で無効になり、また行政によって一般的にも、今後その法律を適用しないような対応がされています。その結果、少数派の人権が救済されることがあります。これをとって、裁判所は人権救済の最後の砦(とりで)といわれます。
このように、違憲判決は民主主義を修正する役割を持つということができるでしょう。
ところで、最高裁判所の裁判官について投票を行う国民審査という制度もあります。
裁判所は、民主主義を修正する役割を担うので、このように国民の投票を必要とするしくみがとられています。
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