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北海道ニセコ町

◆今月のテーマ「裁判の証拠」
弁護士役が出演するテレビドラマは少なくありませんが、そんなドラマを観ていて感じることは、本当の弁護士像との違いです。
たとえば、弁護士には、刑事事件の捜査はできません。刑事のように聞き込みをすることはありませんし、真犯人を捜し出し、真相に近づいたためにビルの上から鉄パイプを落とされて危うく殺されそうになることも(まず)ありません。
捜査の権限は、捜査陣と捜査権力を持つ警察や検察にあります。逮捕されたとき、刑事裁判になったとき、捜査によって得られた証拠は、警察や検察が確保しており、どの証拠を裁判に提出するか決めることができるのも検察の権限です。裁判所や弁護士には、警察や検察が持っている証拠を確認する手段がありません。検察は、有罪にすることを目的として被告人を起訴するのですから、無罪になるような証拠は提出しないのが一般的です。
最近、刑事事件の再審手続きがニュースになっています。かつて裁判に提出されていなかった証拠がきっかけとなって、再審開始につながるケースもあります。無罪の人が有罪として罪をきせられることがあってはなりません。検察にとって有利な証拠も不利な証拠もすべて開示され、誰でも真相に近づくことができる手続きにすべきです。

問い合わせ:パークフロント法律事務所ニセコ事務所
ニセコ町字本通141番地
【電話】0136-44-3800【FAX】0136-44-3801

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