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ドクター河合のひとくち健康メモ vol.28

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北海道ニセコ町

こんにちは。今回は年齢を重ねるとほとんどの人がかかる病気についてお話します。みなさんは次のような症状はありませんか。最近、視力の低下を感じる・かすんで見える・光がまぶしく感じる・色の見え方がくすんでいるように感じる・二重三重に重なって見えるなどの症状がありませんか。もしかするとそれは白内障かもしれません。白内障は一度発症すると進行していきますが、初期の段階では自覚症状はないかもしれません。

◆白内障とは?
白内障は、視力を調節する役目のある水晶体と呼ばれるレンズが、さまざまな原因により濁り、視力障害を引き起こす病気です。

◆原因は?
もっとも多い原因は加齢によるもので、レンズ成分のタンパク質が変性し、濁っていくことにより発症します。その他、糖尿病によるもの、外傷性のもの、長期間のステロイド使用によるものなどさまざまです。紫外線やブルーライトは、老化の原因である活性酸素を発生させ、白内障を悪化させるとも言われています。水晶体には紫外線をカットする役割がありますが、紫外線は日常生活のどこにでも存在するもので、全てを防ぐことはできません。また、パソコンやスマートフォンが普及した現代社会では、ブルーライトを浴びる時間も長くなっていますので、長時間の使用には気をつけましょう。一般的には視力に影響が出てきて日常生活に不便を感じたら、手術を検討する時期と言われています。

◆予防法は?
白内障は、水晶体が濁ってくる眼の病気ですが、濁った水晶体をクリアに戻す薬はなく、進行した場合は手術しか治療法はありません。発症して間もないころは、進行を遅らせる点眼薬を使用しますが、その効果には個人差があります。

◆治療法は?
白内障手術は、濁った水晶体を取り除き、人工レンズを挿入する手術です。この手術により、視力を改善させることが可能です。点眼液による局所麻酔で手術が行われ、眼球に約2〜3mm程の切開をしますが、ほとんど痛みはありません。現在レンズの種類も豊富にあり、見える範囲を一か所に集中させた単焦点のレンズや遠くから近くまで見える多焦点のレンズなどがあります。それぞれ一長一短ですので、眼科の先生とよく相談をして最適なレンズを選びましょう。その後は人生の見通しも明るくなること間違いなしです。

問い合わせ:ニセコ医院
【電話】0136-44-2201

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