●ニセコ町長 片山 健也
あけましておめでとうございます。町民のみなさまには、日ごろから町政の推進に深いご理解とご協力をいただいておりますことに、心から感謝を申し上げます。
昨年は、新型コロナウイルスの感染が収束しつつある中で、ロシアのウクライナへの侵略戦争に続いて、中東でも戦闘が勃発し、悲惨なニュースが連日放映され、国際平和への不断の努力の必要性を痛感した年でもありました。加えて、灯油や電気料をはじめとする諸物価の高騰が、私たちの暮らしに大きな負担を強いる結果となっています。
しかしながら、本町では、農業者の暮らしの基盤を支える国営農地再編整備事業が確実に進むとともに、観光面でも宿泊客が回復基調にあることは、喜ばしいことと感じています。加えて観光面においては、「持続する観光地としての質」を世界基準で評価する、グリーンデスティネーションズから日本では釡石市に次いで2か所目となる「シルバー賞」の認定を受けることができました。環境モデル都市・SDGs 未来都市ニセコ町を国際社会で認知いただけたことは、観光関係者のこれまでのご尽力のお陰と厚く感謝を申し上げます。
本年は、昨年に引き続き、町民のみなさまの暮らしに配意しつつ、子育て環境の向上を図るとともに、「にこっとバス」をはじめとする町内交通の脆(ぜい)弱性を緩和し、町民のみなさまや来訪者の方々の移動の自由を高める公共交通拡充の取り組みを強化していく所存です。また、まちづくりの中核組織である「(株)ニセコリゾート観光協会」、「(株)ニセコまち」、「(株)ニセコ雪森考舎」、「ラジオニセコ」を支援し、「SDGs 未来都市」として、共感や暮らしを大切にする「共感資本社会」の創設に努めてまいります。
結びに、みなさまのご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、年頭にあたってのご挨拶とさせていただきます。
●ニセコ町教育委員会 教育長 片岡 辰三
あけましておめでとうございます。
町民のみなさまには、日ごろより教育行政の推進・充実に深いご理解とご協力を賜り、心から感謝申し上げます。
昨年度は、新型コロナウイルス感染症への対応が5類へ移行したことから、各種文化・体育行事が復活し、各学校および幼児センターでは、さまざまな教育活動等を実施することができ、子どもたちは貴重な体験を積むことができました。
また、ふれあい町民運動会やニセコマラソンフェスティバルの開催、寿大学や文化活動の再開等により、ニセコ町民のみなさまの交流の機会が増えたことも良かったと思います。
「ニセコスタイルの教育」を推進・充実するためには、学校と地域が連携・協力して取り組むことが重要です。そのため、町内各学校が「ニセコスタイルの教育研究会」を立ち上げ、4つの部会、「授業スタイル」「英語スタイル」「ふるさとスタイル」「特支スタイル」に分かれて実践しており、十一月には研究発表大会が開催され、大きな成果を上げました。教育委員会として、教育研究会を重点的に支援していきます。
ニセコ高校においては、地元の中学生から選ばれる学校づくりを目指して、魅力あるニセコ高校づくりに取り組んでいます。令和8年度からの農業学科から総合学科への学科転換を決定し、特色ある教育を推進するため、多くの大学等との連携交流や、国際教育の先進校などへの視察等を通して、学校改革が急ピッチで進んでいます。今後は大学等への進学についても対応できる教育課程の編成を検討しているところであり、学習環境の改善充実に向けて支援していきます。
ニセコ町の小中高等学校および幼児センターにおいては、互いに交流し合いながら教育の質の向上に努めております。
本年も町民のみなさまのご支援とご協力をお願い申し上げますとともに、みなさまにとりまして実り多い一年となりますよう心から祈念し、年頭のご挨拶といたします。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>