◆有利な借金の仕組み
「借金はするよりしない方が良い」と通常は思うものです。しかし、地方財政では違い、国の制度による「借金を活用した方が良い」場合が多いのです。例えば、10億円の施設を整備するときは、国の制度に基づく補助金を導入し、補助金を差し引いた町負担分に有利な借金(起債)を充てます。本町は「辺地」や「過疎地」の指定を受けているので、「辺地債」では返済元利償還金の80%、「過疎債」は70%が補填されます。例えば、10億円の事業費に2分の1の補助金を導入した場合、残りの5億円に辺地債を充てると4億円が国から補填され、結果として町の負担は1億円で済むこととなります。補助金も借金も全国枠での競争ですが、職員一丸となって財源確保に努めています。
ニセコ町長 片山 健也
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