町では地方自治法やまちづくり基本条例第45条の規定により、年2回財政状況の公表を行っています。そこで今回は、令和6年度上半期(4月~9月)の町の財政状況をお知らせします。
今年度の全会計当初予算は、前年度比12億9,590万円増(+22・8%)の69億7,260万円となっています(公営企業会計への移行により、簡易水道事業会計および公共下水道事業会計は除く)。予算規模の大きな公共事業として、消防庁舎再整備事業のほか、宮田地区配水管更新事業、倶知安厚生病院第2期整備費用負担事業、公営住宅改善事業(中央団地)、町道等整備改修事業(町道一号線整備事業ほか)、橋梁長寿命化整備事業(浜本橋ほか)などを実施しています。
さらに令和5年度からの繰越事業として、予算7億7,387万円を令和6年度に繰り越し、定住促進住宅整備事業、公営住宅整備事業、給付金・定額減税支援事業を実施しています。
9月末時点の各会計予算総額(簡易水道、下水道会計除く)は、予算の補正により、83億8,441万円となりました。
一般会計の当初予算は、66億9,000万円で、前年度比12億8,500万円増(+23・8%)となっています。また、9月末までに小・中学校、高校へのエアコン設置整備事業のほか、高校寄宿舎整備事業、観光振興対策事業、有島記念館事業などで14億1,181万円の予算の増額補正を行いました。
上半期(4月〜9月)の執行状況は、81億181万円の予算に対し、歳入で32億3,055万円が収入されています。
町の大きな財源である地方交付税が、前年度比867万円の減額となり、町税は前年度比1,146万円の増額となっています。
◆一般会計の執行状況
歳入予算:81億181万円
収入済額:32億3,055万円(39.9%)
※( )は予算の執行率
◆特別会計、公営企業会計の執行状況
企業会計方式では、現金支出が伴わない減価償却費や長期前受金戻入が含まれているため、歳入と歳出が均衡しない状態となっております。
今年度の当初予算においては、町財政の安定的運営や公共施設整備のため、5億5,634万円の基金(貯金)を活用する見込みです。今後の安定的・持続的な財政運営のために、歳入の確保・拡大を図るとともに効率的な歳出予算の執行によって、基金取崩額の圧縮に努めていきます。
歳出では、25億3,120万円を支出し、各種公共事業のほか、教育・健康・福祉・産業振興などの事業を展開しています。町債(借金)返済にあたる公債費は、当初予算6億1,585万円で、前年度比7,132万円の減額となりました。
今後も事業の継続的な見直しを徹底し、歳出予算の効率的執行を図っていきます。また、町の維持発展に向けた必要な施策を展開し、かつ、将来負担を軽減していくため、中・長期的な視点により事業の優先順位付けを行い、計画的でバランスのとれた財政運営を行っていきます。
特別会計、公営企業会計では、国民健康保険や後期高齢者医療保険の安定運営のために必要な予算、安全でおいしい水の提供など、水道や下水道に必要な予算を一般会計とは別の会計として経理しています。
特別会計の当初予算の合計は2億8,260万円で、前年度比1,090万円の増額(+4・0%)となっています。また、公営企業会計では、簡易水道事業会計で配水・給水費の増額補正などを行い、補正予算後の企業会計予算額は、歳入が9億8,835万円、歳出が10億8,005万円となっています。
歳出予算:81億181万円
執行済額:25億3,120万円(31.2%)
※( )は予算の執行率
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