◆NIS-ECOのこれまでの活動
これまでに、子どもたちと一緒に森学講座や植樹体験のイベントといった取り組みを進めてきたNIS-ECOプロジェクト。これらの取り組みは、町民だけではなく観光客へも積極的な参加を呼びかけており、地域の事業者による支援も広がっています。この活動を通してSDGsや持続可能な観光地づくりへの認知・理解を深めています。
◇2023年 ニセコ未来寄付活用事業 森学講座and植樹体験
ニセコ小学校5年生の児童と保護者80人を対象に、町内の森づくりについて学ぶ森学講座と、親子でトドマツの種苗を植える植樹体験が行われました。
森学講座では、NIS-ECOプロジェクトのメンバーで、木こりの鈴木健さんから林内の樹種・寿命の違いや、景観を維持しながら木を利用し、森を更新する管理方法などを学びました。
その後、町内の公園でトドマツなどの木40本の植樹を体験。町内で育てられた木の苗を参加者が自らの手で植樹することで、ニセコ町の未来につなげることを身をもって実感する貴重な機会となりました。
◇2024年 ニセコ未来寄付活用事業 ニセコの森再生プロジェクト
10月26日に、「ニセコの森再生プロジェクト」として、アンヌプリ森林公園への植樹活動が行われました。未来の森のためになぜ植樹が必要なのか、川原種苗の川原代表と、NIS-ECOプロジェクトのメンバーで、木こりの鈴木健さんから「未来の森のお話」を聞いた後、ホオノキやハルニレなど、9種類の木45本を参加者30人で協力し、植樹しました。
その後2班に分かれて、木にちなんだレクリエーションを体験。電熱ペンで木に文字や絵などを自由に描く「ウッドバーニング」と、木の棒を投げて1~12の数字が書かれた12本のピンを倒し、合計の数を競う「モルック」というスポーツに挑戦しました。
ウッドバーニングに使用された木は、町内で間伐した木を輪切りにしたものです。木を守るための保護材として活用するため、自分で植えた木に思いを込めたオリジナルウッドバーニングを取り付けました。
◆インタビュー NIS-ECOプロジェクトにかける思い
◇高井 裕子さん
(NIS-ECOプロジェクト代表・NPO法人ニセコ未来サポート隊理事長)
ニセコ町の環境のために自分にできることはないか考えたのがきっかけで、将来に向けて長く続けられ、多くのみなさんに賛同いただける活動をするべきだと思い、NIS-ECOプロジェクトを立ち上げました。
ニセコ未来サポート隊は、子育て教育、芸術、福祉などのイベントを開催しているため、NIS-ECOプロジェクト自体も、町民が気軽に参加しやすい植樹イベントを開催してきました。未来の森やニセコ町の環境について考えるきっかけになっているので、今後もこの活動を地道に続けていきたいと考えています。
NIS-ECOプロジェクトは始まったばかりのため、今後は賛同いただけるみなさんや企業の協力を募り、50年、100年先のニセコ町の未来をみんなで支えていけるような活動にしていきたいです。
◇鈴木 健さん
(NIS-ECOプロジェクトメンバー・木こり)
植樹体験や森歩きを通して人と森とのつながりを作り、豊かな自然環境を守る取り組みをしています。
活動の中で、子どもたちが生き物や動物、どんぐりなど、森の中にある身近なものを見つけ、無邪気に遊んでいる姿を見るとやりがいを感じ、森と触れ合う機会を作ることの大切さを感じさせられます。
また、イベントを通して町内の森林の魅力やNIS-ECOプロジェクトの活動の意義を知ってもらうきっかけになっていることがとてもうれしいです。
今後は植樹だけでなく、木の手入れも体験してもらいたいと考えています。森づくりは何十年、何百年と長い年月をかけてやっていくもの。手入れをしながら木の成長を見守ることで愛着を持ち、ニセコ町の森に対する興味・関心につながればいいなと思っています。
◆協力企業からの声
◇ルーキーズキッチン
斉藤 澄江さん
NIS-ECOの取り組みはベジピク参画企業として知ることになりました。このような形でニセコ未来寄付に参加できたこと、この活動により、町の自然が守られることをうれしく思っています。
◇有限会社川原種苗
川原 与文さん
つい先日まで、スーパーの店頭からお米が消えた騒動
がありました。昨年の稲作地帯の酷暑による品質低下も一因との報道があります。小さなお子さんと一緒に家庭内から環境に目を向ける活動は、とても心強いです。
私たちの心を豊かにしてくれる、この町の雄大な自然。この貴重な自然環境を守り、子どもたちの未来へとつなげていくためには、町民や地域に関わるすべての人が環境保全に対する意識を持ち、実際に行動に移すことが大切です。
NIS-ECOプロジェクトは始まったばかりの活動ですが、私たちに環境保全について考えるきっかけを与えてくれました。町の未来を見据え、今私たちにできることは何か。普段の生活の中での意識変化が、町の未来を支える一歩に近づくかもしれません。
NIS-ECOでは、ニセコ未来寄付商品への登録やNIS-ECO商品の購入、そのほか一緒に活動してくれる仲間を募集しています。
問い合わせ:NIS-ECOプロジェクト運営事務局
【E-mail】niseco2022@gmail.com
【電話】090-9527-9668(高井)
エントリーフォームはこちら
※二次元コードは本紙をご覧ください。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>