◆めずらしく有島武郎の本が出ます
昨年の没後百年を経て、ほぼ世の中から忘れられたニセコゆかりの作家・有島武郎。書店に行っても、ほぼ有島作品の本はありません。なぜ?
忘れられた作家の本は売れないので、作られないからです。なにせ、1日に数千冊の新しい本が出るらしく、書店の棚はまさに奪い合い(古い本は図書館で読めます)。「有島作品が書店からなくなって、いいのか?」そんな、有島記念館の声に、札幌の中西出版さんが採算度外視で応えてくれました。有島の童話「一房の葡萄」に関連した、絵本と文庫本が発売されるのです。もちろん、有島記念館も全面監修させていただいています。
絵本「おばけのマ〜ル」を手がける、なかいれいさん(絵)とけーたろうさん(文)のコンビが、有島作品の絵本化に取り組んでくれました。有島がニセコの地に遺した「相互扶助」の理念や「許し合うことの大切さ」を、SDGsを軸にし、現代にあった形にリニューアル。この本をもとに楽しいイベントもしたいなぁと考えています。
文庫本は有島の童話を8作品収めています。しかも、本文の漢字にはすべて「ふりがな」がつくので、絵本で有島作品に興味を持ったお子さんの入門にも最適です。
多分、この広報ニセコ4月号が出ているころには2冊とも発売されている、かな。伊藤の遅筆により、発行が遅れています。スイマセン!おかげで、没後101年記念出版となりました。
まあ、細かいことはさておき、本が出ましたら、ぜひ手にとってみてください。中西出版さんはデジタル本にも力を入れているので、そちらでも読めるかと思います。
さて、冬の間は原稿を書いていましたが、4月からは、公園や鉄道遺産群の維持管理に外で汗を流す日々がやってきました。みなさんも、春の訪れを感じることができる有島記念公園、記念館にぜひお越しください!美味しいコーヒーも飲めますよ!
◆「広報かりぶと」「広報ニセコ」の古い号(1号〜)を持っている人はいませんか?
◇こんなモノ集めています
(時代は問いません)
広報かりぶと、広報ニセコ、町勢要覧、ニセコエリアの観光・宿泊施設などのリーフレットやポスター、商店名が入った粗品類、明治から現在に至るまでの農具や各種生活用具、古いトラクター、函館本線長万部・小樽間に関する物品・写真・映像、ニセコエリアの街並みなどを映した写真・映像などニセコ町に関連するモノ全般、有島記念館ブックカフェで提供する書籍、雑誌全般
問い合わせ:有島記念館
【電話】0136-44-3245
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