文字サイズ
自治体の皆さまへ

佐藤弁護士の くらしのお悩み 解決します!

14/34

北海道ニセコ町

◆今月のテーマ
「憲法と時代」
女性の法曹が活躍する朝のテレビドラマ「虎に翼」を観ています。ちょうど、今の憲法が施行された当時の物語なのですが、今の憲法は、市民にとっては突然空から降ってきて施行されたように描かれています。当時の市民感覚や慣習と、新しい憲法との間には、相当の違いがあったように見受けられます。
憲法は、法律を勉強し始める学生が最初に勉強する科目の一つです。憲法が全ての法律の上位にあり、全ての法律は、憲法に反するものであってはなりません。憲法に反するような法律が万一あれば、最高裁判所において違憲判決が出されます。少し前のことになりますが、婚姻関係にある男女の間の子ではない非嫡出子の相続分が、嫡出子の半分であるとの法律が憲法違反であると最高裁判決が出ましたが、これはまさにその一例です。
ところで、最近の大学生に、憲法を改正すべきかどうか尋ねると、憲法は現在の社会に合っていないから改正すべきであるとの意見が少なくありません。現に、自衛隊を明記するために憲法を改正すべきであるとの議論も盛んに行われています。
ただ、憲法が全ての法律の上位にあるとし、憲法が社会とマッチしていないから憲法を変えるべきだとなれば、法の番人であるはずの憲法が憲法としての役目を果たさなくなるのではないかと危惧します。
世界ではさまざまなことが起こっています。憲法改正の是非は別としても、一人の人間として平和を願わずにはいられません。

問い合わせ:パークフロント法律事務所ニセコ事務所
ニセコ町字本通141番地
【電話】0136-44-3800【FAX】0136-44-3801

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU