■認知症地域支援推進員とは…
今月は 認知症地域支援推進員 三國 加奈子 です
◇1.認知症地域支援推進員とその役割
認知症を患う方の個々の状態に応じて適切なサービスが提供されるよう、認知症の方とその家族に対する相談支援や、効果的な支援に向けた関係者との連携体制の構築を目的とし、介護保険制度(地域支援事業)において、平成30年度から各市町村に認知症地域支援推進員が配置されています。
○現在の取り組みの例
・認知症を広く普及するために、「認知症ガイドブック」を作成・配布
・認知症を正しく理解し、身近な支援者となる「認知症サポーター」の養成
・見守りネットワーク事業を通じた地域との連携
・サービス提供事業所を含む関係機関との連携
・認知症の方や家族などからの日常的な相談支援
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◇2.活動を通して見えた現状など
認知症が原因で普通に送れていた生活が徐々に崩れ始め、下記のような生活をしている方をこれまで多く目の当たりにしました。
・薬をきちんと飲めていない
・多額の借金が発生している
・買い物や調理ができず食事ができていない
・お風呂に入れていない
・自動車の運転が危ないと思われるにも関わらず、運転を続けている
など…
また、“今、自分が置かれている状況を正しく認識する力”や“危ないことを認識し回避する力”が相当に低下し、危険と紙一重で生活している方もいました。
高齢化に比例して一人暮らしの認知症の方が増え、生活が乱れる方が多い課題に絶対的な解決策はないですが、住み慣れた地域で生活を続けられるよう、サービスのみならず同じ地域に住んでいる方の“見守りと気づきの目”が非常に重要であることをつくづく実感しています。
これからも地域の支援が充実するよう、その役割を推進していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
問合せ:地域包括支援センター
【電話】0139-55-4460
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