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自治体の皆さまへ

《連載》家庭教育シリーズ 第346回

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北海道上富良野町

◆子育ては助けてもらうもの 東中小学校長 尾崎 雄一

「運動会前に公園で走る練習したよね」
「ひき肉とタマネギ炒めは、地味に好きだったな」
先月結婚した娘が、子どものころの写真を見ていた時の言葉でした。
「そう言えば…入賞めざして走る練習をしたな。時々、昼に大量に料理を作ったな」
ふと昔を思い出しました。妻には到底及ばないですが、娘のために、自分にできることをしていたんだなと、自分に感心した瞬間でした。
双子の娘を筆頭に4人の子育てをしてきましたが、自分は父親として役割を果たしていたのか。妻には今でも不満を言われることがあり、反省をしています。
夫婦で働いていたので、当然家事は分担、朝の保育所への送迎、仕事が多忙な時や病気の時には、両方の祖母に助けを求めて、何とか過ごしてきました。双子の娘の夜泣きの時期は、同時に授乳させたり寝かしつけたりするので、心身ともに大変でした。冬場の除雪は、時間がとれないので深夜に行っていました。若かったからできたことだと思います。
振り返ると、我が家は夫婦だけでは子育てができませんでした。祖父母の助けは生命線であったし、職場の理解も大きかったです。保育所や幼稚園にも、大変お世話になりました。
子育てに正解はありません。今できることをやり、それでも難しい場合は、身近な人や町の関係機関に相談をしたり、助けてもらったりするといいでしょう。そして、感謝の気持ちを忘れずに。子どもの笑顔で、苦労も吹っ飛びます。

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