◆雑感
上富良野中学校長 澤田 克之
最近、ニュースを聞けば「DX」「IoT」「AI」「Dot」…など、IT用語と呼ばれる言葉が頻繁に耳に入ってくる。それぞれ何となくは分かるものの、本当の意味を知るには、インターネットなどで検索しないと分からない。そんな言葉が飛び交うほど今の世の中がデジタル化され、きっといろいろなことが便利?になっているということなんだろうなと感じさせられる。以前は、分からないことがあれば人に聞いたり、書物で調べたりするのが普通であったが、今は、知りたいことを知ろうとして調べて、分からなかったということはまずありえない。確かに自分の身近な生活に照らし合わせてみても、今、スマホやパソコンがなかったらと思うと不便さを超えて、少し恐怖さえ感じてしまうのは私だけではないと思う。それほど、デジタル化されたものが自然と生活に浸透しているのだと実感する。学校現場においても、一人一台の端末が用意され、ICT機器を活用した授業の研究が進んでいる。今後、授業の姿が大きく変わるのも遠い未来ではないと思われる。
そんな激動の時代であり、予測不可能な未来を生きていくうえで、やはり大事なのは、知ったこと、分かったことを正しく判断し、いかに有効活用していく力であると思う。せっかく得た情報も、正しく捉え判断しなければ、大きなトラブルに繋がっていくものである。実際、現在もインターネット上での、いじめや詐欺、身勝手な誹謗中傷などが後を絶たない。
これからの世の中が、更に便利で豊かになっていくことは間違いない。それを実現するのは、やはり一人ひとりの正しい判断力であると思う。もはや幼少の子どもたちまでもがスマホをはじめとする情報端末を持ち歩いてる現状を鑑みると、正しく判断する力を教えていかなければならない私たち大人の責務を重く受け止めている。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>