Mina Minaだより

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なかなか学校に足が向かない子どもたちの居場所として2023年6月にスタートした上富良野町教育支援センターMina Mina。延べ人数にして684人の児童・生徒さんたちに利用していただきました(令和6年9月時点)。「確かにそこにいるけれど、お互いに気にならない空間…」そんな居心地の良い居場所というコンセプト。当初、他の人がまったくいない方が居心地が良いのでは?と想像していた節もありましたが、かえって周りに人がいた方が良いと言って、他の人が来ている時間に合わせて予約してくれる子がいたりします。それどころか、通所している人同士で少しずつ関わっているうちに、自然な形で異学年の小グループができることもあり驚かされます。利用者目線で細部にまでこだわった発達空間デザインというものが、まさに生かされているのでしょう。
また、子どもたちと日々接する中での発見は、大人の浅はかな想定をはるかに超えていることも多々あります。大人の思惑通りに机に向かう子は多くないものの、自らコツコツと学習を積み重ねて着実に実力を蓄えていく姿には感動すら覚えます。小中学生との付き合いですから、当然、身体を思い切り動かしたい人もいます。そんな思いに可能な限り付き合いたいと、スタッフも身体をはって毎日一緒に走り回っています。ここで子どもたちが経験していることは、何かの成果として数字で表せるようなものではありません。しかし、それぞれのお子さんが、それぞれのペースで通ってきてくれているその思いを想像すれば、もうすでにMina Minaが上富良野町の子どもたちに無くてはならないものになりつつあることが分かる気がします。「行ってきます!」と言って、Mina Minaから学校に向かう子の後ろ姿を見ながら、子どもたちの「居場所」について改めて考えさせられたりもします。多くの方の多大なご協力やご理解を賜りながら運営させていただけていることを、心より感謝申し上げます。

問合せ：教育支援センター
【電話】45-1366