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《連載》家庭教育シリーズ 第349回

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北海道上富良野町

◆親の“卒業式”って?
教育アドバイザー 小山田 雅春

3月は、こどもたちの卒業式シーズン。この時期、学校に伺うと在校生から卒業生への「感謝・激励」のメッセージが掲示されている。
メッセージからは、卒業生の成長した姿が目に浮かび、同時に保護者の方々への「おめでとう」「ありがとう」の思いが馳せる。
こどもたちに卒業式があるように、親にも卒業式があるのなら、いつなんだろう?とふと思った。わが子の高校や大学の卒業式?それとも20歳の集い(成人式)?どちらのイベントも肩の荷がふうっと下りたのは確かだが。
昨年、愚息次男坊が結婚をした。わが子3人のなかで1番早い結婚。よって親としての初体験の1年となった。婚約から結婚式まで、オンラインや現地に赴いての「両家顔合わせ」など、結婚式当日まで数回の催しがあったが、ひたすら「先方や次男に失礼のないように!」との思いで対応するので精一杯だった。
そして、結婚式当日、披露宴の最後に妻と私へ次男から読み上げられたメッセージ。年甲斐もなく熱いものが溢れ出た。次男から親としての勤めの解放を宣告!今思い起こすと、私たち夫婦にとっての「卒業証書」のようだった。もし「親の卒業式」があるのなら「これまでの子(次男)に対する育児」から「これからの親(私たち)の育自(自分時間を育む、と)」への転換の瞬間が、それにあたるのだろうか?
ん!?となると、あと2人(長男と長女)が・・。まだまだ「親としての卒業」は迎えられそうにもない。「育児」真っ只中の時は、大変さもあったが、今となっては「卒業できないこと」に喜びが・・?親にとって、子は幾つになっても、やはり「こどもは、こども!」である。

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