◆トカチルゥチシ伝承堅雪フットパス
十勝岳ジオパーク推進協議会とトカチルゥチシを歩く会が共催した「トカチルゥチシ伝承堅雪フットパス」の様子をお届けします。松浦武四郎が残してくれた記録を元にアイヌ古来の石狩・トカチ往還路の一端をたどる内容になっており、毎年この時期に開催されています。
コースは、ルゥチシ(ここでは富良野岳と前富良野岳間の峠を指す)を越えて原始ヶ原登山口へ降りるルゥチシ班、峠の手前辺りで引き返すフットパス班を用意し、全体で40人ほどの方々にご参加いただきました。多くは、トカチルゥチシを歩く会や上富良野町山岳会のメンバーやジオガイド、地域の方々でしたが、札幌などの遠方からもご参加いただきました。
当日は、朝8時頃に出発。天候にも恵まれ、移動中は汗ばむ陽気でしたが、天気が良い分景色を楽しみながらの移動となりました。当時の松浦武四郎はどのように行動しアイヌの人々と十勝方面へ移動したのか、参加者同士で思いを馳せる場面も見受けられました。
急勾配な斜面をスノーシューで登り切った先の峠で、昼食と記念撮影を実施。例年、天候などを理由に峠で昼食ができる機会は少ないとのことですが、今回は1時間ほどゆっくり滞在し、昼食や景色を堪能することができました。昼食後、下山を開始し、最終的にゴールの原始ヶ原登山口に到着したのは17時頃でした。長時間の行程となりましたが、両班ともに、けが人や途中リタイアする方もおらず、無事にイベントを終えることができました。
今回開催にあたり、陸上自衛隊上富良野駐屯地の方々はじめ、ご協力・ご参加いただいた皆さまありがとうございました。
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