Mina Minaだより

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ガラス窓にやわらかな電球の明かりが透けるドアを開けると、はだしで過ごすことのできるカーペット敷きの空間が広がります。その先にはぬくもりを感じさせる木目調のカウンター、子どもたちとスタッフの手による共同作品や、地域の作家の方からお贈りいただいたウッドクラフトの人形が並んで子どもたちを出迎えます。どの子にも心の居場所があるようにという町民の皆さまの思いと、“誰もが自分らしく輝ける場づくり”をコンセプトに据えた発達空間デザイナーの知恵を合わせて生まれたMina Mina(ミナ・ミナ)との出会いは、このカウンターから始まります。
ここでどのような時間を過ごすか、あらかじめ決めてから訪れる子もいれば、「今日はどんなことをしようか?」というスタッフの問いかけに、棚に並べられたコミュニケーションゲームからお気に入りを見つけようとする子もいます。また「一緒に体を動かしてみる?」との誘いにバドミントンラケットに手を伸ばす子もいます。
世の中の「～するのが当然」「～できてあたりまえ」「あなたは(自分は)こうあるべき」などの空気感に戸惑いを感じている子どもたちには「どんなに時間がかかっても自分で決めて大丈夫だよ」という安心体験の積み重ねが必要です。
先に述べた心の居場所とは、今の自分のままでここにいられるという安心感に身を置ける空間であり、この先の自分のありようについて、ゆっくりと答えを探っていける場のことです。この“出会いのカウンター”で子どもたちが見せる表情は日々変わりますが、スタッフは子どもたちに「あなた自身はどうしたいと感じているか教えて?」「そのために私たちにできることを伝えて」「自分の心に沿って決めていいよ」という思いを込めて言葉かけを続けています。当支援センターのポリシー“あなたがあなたであるために”が全ての子どもたちに届く日を信じて。

問合せ：教育支援センター
【電話】45-1366