◆失敗を成功に変える力
上富良野小学校長 豊田 央
ゴールデンウイーク初日の4月29日、日ハムの道産子エース、伊藤投手がヒーローインタビューにおいて「今までたくさん失敗したこともあったけど、家族の支えがあって、失敗を成功に変えることができた。」そして、子どもたちに向け「たくさん失敗して、成長してください」という内容の言葉でインタビューを締めくくった。
「失敗は成功のもと」誰もが知っている言葉であるが、未来社会をたくましく生きる力を育てるための視点として、このことを意識しながら、我が子や地域の子どもたちとの関わりを築くことは易しいことではない。
だが、前述したインタビューにおいて、伊藤投手が語っているように「家族の支えがあって」という言葉に大きなヒントが隠されていると思う。
子どもたちは、成功体験だけでは育たないし、失敗を重ね続けることでやる気を失ってしまうこともある。要は「成功体験と失敗体験のバランス」ということになると思うが、日々忙しい生活に追われる中で、難しさがあるのは皆同じである。
難しい中にも言えることは、子どもの頃に得意なことや好きなことに夢中で取り組む経験によって身につく力は、一生揺らぐことのない大きな財産となる可能性があると思う。
大人の役割は、そのためのきっかけづくりや褒め言葉を言い続けることかもしれない。
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