文字サイズ
自治体の皆さまへ

食べること育つこと〜食育通信〜「食」に関する情報をお伝えします!

10/26

北海道中川町

■高尿酸血症予防・改善の食生活
血液中の尿酸値が7・0mg/dlを超えると高尿酸血症と診断されます。
男性に多くみられ、30歳以上の男性では、30%程が高尿酸血症と言われています。また、女性は、閉経後にリスクが高まる特徴があります。
数値が気になっている方は、食習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

▼「尿酸」とは
尿酸は、体の中の老廃物で、エネルギーの燃えカスや、食べ物に含まれるプリン体という物質から、毎日体内で作られています。
通常は、作られる量と尿からの排泄量のバランスが取れていますが、以下のような要因が重なりバランスが崩れると、高尿酸血症になるといわれています。

▼尿酸が増加する原因とは
血液中に尿酸が増える原因は、次のように考えられています。

1.尿酸が体の中で多く作られる
生まれつきの尿酸代謝異常(遺伝的要因)、アルコールの過剰摂取、偏りのある食事、肥満、激しい運動習慣(無酸素運動)など。

2.尿酸の排泄が悪い
遺伝的体質、脱水、肥満、アルコールの過剰摂取、腎臓機能の低下など。

▼放っておけない高尿酸血症!
高尿酸血症は、健康診断結果などで数値が分かりますが、たとえ数値が高い値であっても、症状が無い場合が多いため、放置する場合が多いのが問題となっています。

▼高尿酸血症のリスクとは
▽痛風発作
関節にたまった尿酸結晶は、ときに大きな炎症となり、関節が腫れて激しい痛みを起こします(痛風発作)。しかし、本当の問題は、関節以外にも尿酸結晶がたまり続けていることです。痛風発作は、高尿酸血症の一つの症状にすぎません。

▽腎臓への影響
高い尿酸値を放置し続けていると、腎臓へ尿酸結晶がたまり続けます。すると、腎臓の機能は徐々に低下していき、慢性の腎臓障害(CKD)が起こる場合があります。また、進行すると尿酸の排泄能力が低下し、さらに尿酸が蓄積して腎臓を傷めることで、「腎不全」につながる恐れがあります。

▼高尿酸血症を予防・改善していきましょう!
高尿酸血症の予防・改善の基本は、食事です。次の食生活の5つのポイントを確認し、改善していきましょう。

(1)プリン体を多く含む食品の摂取を控える
プリン体は肉や魚に多く含まれています。そればかりにならないように、プリン体が少なく尿酸の排泄を促す食品(野菜・海藻)もしっかり食べる工夫が必要です。

(2)メタボを解消しましょう
内臓脂肪が蓄積した状態は、尿酸を排泄する能力が低下し、さらに過食などが加わると、高尿酸血症リスクが高まります。

(3)水分を十分にとる習慣を
尿酸は水に溶けて排泄されるので、1日1〜1・5ℓを目安にこまめにとりましょう。

(4)ショ糖(砂糖)・果糖の摂り過ぎに注意しましょう
砂糖や果汁を多く含むジュースなどは、尿酸の産生が増加します。特に果糖ぶどう糖液糖やブドウ糖果糖液糖など記載のあるドリンクには飲む量に注意が必要です。

(5)飲酒量に注意しましょう
アルコールは、尿酸の排泄を抑制するため、尿酸値を上昇させる原因となります。日頃から適量を心掛けていきましょう。(適量〜下図(1)参照)

図(1) アルコール飲料の適量(1日)とプリン体量

※週に1~2回の休肝日を作ることも大切です。

問い合わせ先:住民課幸福(しあわせ)推進室 管理栄養士
【電話】7-2813

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU