近代短歌の巨匠斎藤茂吉が、中川町で医師をしていた兄、守谷富太郎に会うために昭和7年(1932年)、中川町志文内(現在は共和)を訪れました。
滞在中、兄弟の再会を喜ぶ歌や当時の中川町の情景を詠む歌を数多く作り、その歌は斎藤茂吉研究や当時の中川町を知る貴重な文化・歴史資料として、今も詠み継がれています。
中川町では、平成6年より「斎藤茂吉記念 中川町短歌フェスティバル」を開催し今年は第30回目の節目として10月8日(日)に記念フォーラムを開催しました。(公財)斎藤茂吉記念館学芸員、五十嵐善隆氏による記念講演「斎藤茂吉の北海道―そしていくつかの小話、最新の茂吉研究からネット上のデマまで」では、斎藤茂吉の歌やその背景を紹介し、解説していただきました。また、短歌フェスティバル審査員の柳澤美晴氏、桑原憂太郎氏、山田航氏、大朝暁子氏4名による参加者から寄せられた質問に答えながら参加者と交流するトークセッションも行われました。
入賞者作品の一部発表と町内で受賞された皆さんのコメントは、本紙をご参照ください。
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