10月27日「中川町ミニふれあい広場」がぬくもりで開催されました。
これは、中川町社会福祉協議会が中央小学校5年生を対象に、高齢者や障がいのある方々に関心をもつ機会を提供し、人を思いやる心や想像力、福祉意識の向上を図ることを目的として、ぬくもり施設見学や車椅子体験、高齢者疑似体験、階段リフト昇降機体験など、福祉教育の体験授業として毎年行われています。
ぬくもりの見学を通じて、車椅子のまま入浴できる特殊浴槽や、出来ないことを可能な限り出来るように工夫した箸やスプーン、食器などについて職員より説明を受け、ぬくもりの機能であるデイサービスについて理解を深めていました。
高齢者疑似体験では、視界の悪くなるゴーグル、おもりの入ったベストに、ひじ、ひざサポーター等を装着し手足をあげたり、曲げにくくなったりなど身体機能の低下を体感しながら、杖をついて歩行したり階段の昇降等「加齢に伴う変化」を学びました。児童からは「身体が重くて、動きにくかった。目がよく見えないので怖かった」などの声が聞こえました。
※「杖をついて」の「杖」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。
車椅子体験では、車椅子に触れてもらい、車椅子の操作、動く感覚、注意点などを学びました。最初は車椅子がパイロンにぶつかったりしましたが、操作に慣れるとぶつからず進めるものの、段差を乗り越えるのは難しかったようです。児童からは「目線が違って低い、自由度が違うから不便」との感想に対し、職員から「じゃあ、車椅子の人がいたら何が出来るか」の質問に「車椅子を動かすお手伝い、声を掛ける、車椅子が通りやすいように物の整理」など自分で体験したことを考えながら答えていました。
階段リフト昇降機体験では、中川町保健センターに設置されている昇降機で「階段の上り下りが困難な人の生活を向上するための機械」について学びました。最初、怖がる児童がいればピースをする余裕の児童もいました。目の不自由な方も利用するという設定で、自分のマスクで目隠しをして視界を遮ると、「自分がどこでどう進んでいるか分からないので、怖い、声をかけてほしい」と不安になっている姿が見られました。
最後は、今回のお礼を込めて、児童らがダンスを踊り、歌を歌いました。デイサービスを利用されていた方も観客となって楽しんでいました。
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