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自治体の皆さまへ

保健だより

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北海道中川町

■〔今月のテーマ〕高齢者のフレイル予防〜オーラルフレイル(お口の衰え)を予防しよう〜
この3年間、新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、町内でもイベントの中止が続きました。
外出や外食の自粛で人と会って会話をする機会が減った方も多かったと思います。
口を動かす機会が減ると、口の周りの筋肉の衰えが進み、「オーラルフレイル(口の機能の衰え)」を招く可能性があります。
実際に、令和4年度の後期高齢者の方を対象にした町の健診の質問票でも、「固いものが食べにくい」「お茶や汁物等でむせることが多い」に当てはまった方の割合が前年度に比べて増加していました。(下表)

▽表 口腔機能低下が疑われる者の割合

(後期高齢者健診質問票より)

▼オーラルフレイルの症状は?
次の症状がある場合は、オーラルフレイルの可能性があるので注意が必要です。
□話がしにくい、または話が聞き取りづらいと言われる
□食べこぼす
□固いものが噛めない□むせることが増えた
□飲み込みにくい

▼オーラルフレイルが進行すると…
▽低栄養になりやすい
噛む力が低下すると柔らかいものを好み、野菜や肉、豆類など固いものの食事量が減り、栄養バランスが崩れます。
そして体力・筋力の低下を招きます。

▽閉じこもりがちに
舌の動きが悪くなることで、発音や会話に支障が出て、人との交流がおっくうになり、閉じこもりにつながります。

▽誤嚥性肺炎をおこしやすい
飲み込む力が低下すると、食べ物や口の中の細菌が誤って気管に入り、肺炎を引き起こす可能性があります。

オーラルフレイルがある人は、ない人に比べ、死亡リスクが約2・1倍、要介護になるリスクが約2・4倍に高まることがわかっています。*
*Tanaka T,et al.J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 2018

▼口腔機能を維持するために
▽口の中をきれいに保つ
口の中の汚れが肺に入ると肺炎を起こします。1日2回以上の歯磨きで口の中の清潔を保ちましょう。

▽口の中を乾燥させない
唾液が少なくなると、汚れや細菌が停滞しやすくなったり、飲み込みにくくなったりします。
よく噛んで食べること、唾液腺のマッサージなどで唾液の分泌を促すことができます。

▽歯の定期健診・治療
むし歯や歯周病で歯を失わないように、歯の定期健診を受けましょう。歯を失った場合は、義歯やブリッジなど、人工的に歯を補う、補(ほ)てつ治療が大切です。

▽口の周り、舌の筋トレ
歌を歌う、会話をする、しっかり頬を膨らませてブクブクうがいをする、など日常生活で十分に口を使うように心がけましょう。
舌の筋力の維持も大切です。話すこと、食べること、飲み込むことは舌の巧みな動きによってもたらされています。
舌の体操で口腔機能の衰えを抑えていきましょう。
顔の表情が良くなる効果も期待できます。

▼お食事前のちょこっとトレーニング!舌の働きをよくするための体操
舌はできるだけ速く、リズミカルに動かします。
それぞれ10回を1セットとし、1日3セット以上が目安。
(※詳細は本紙をご参照ください。)

(1)舌を思い切り前に突き出す
(2)突き出した舌を引っ込める

(1)舌を右の口角につける
(2)次に左の口角につける

問い合わせ先:住民課幸福(しあわせ)推進室 保健師
【電話】7-2813

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