町の振興や発展のために東奔西走する地域おこし協力隊の活動の様子を紹介します
■『2023末のお話』
▽市村修司(いちむらしゅうじ)
お久しぶりです。この記事を書いているのが2023年のクリスマス頃。ちょっと前の話になりますが、昨年の10月頃から年末にかけての活動を紹介します。10月、11月は佐久のアロマセラピーサロンのFum Fumさん、鍼灸もみほぐしの天山堂さん、木工作家の髙橋綾子さん等が開催する月一のイベントにオトカフェ+も参加させていただきました。色々なアロマグッズやクリスマスのオーナメント等も展示・販売されており、温かい空間となっておりました。12月も参加したかったのですが、私の都合でご一緒できなかったのが残念です。
雪のある中でオトカフェ+を開催するのも私は初めてでしたが、交流プラザは雪の景色にとても合うので1月、2月は是非開催したいと思っているところです。
11月の初めには旭川の「ほんものヴィレッジ・クリスマスヴィレッジ」というイベントにオトカフェ+として参加しました。町外のイベントは久しぶりでしたがこちらも温かい雰囲気の中で営業することができました。旭川在住で中川町出身の方や仕事で住んでいたことのある方達も来てくださりましたし、意外と言ったら失礼かもしれませんが中川町の事を知ってくださる方が割といましたよ!たまに町外のイベントに出ると色々刺激も受けて良かったです。
昨年末は多くのオードブルのご注文を頂き大変ありがとうございました。今年もよろしくお願いします!ではまた。
※「鍼灸」の「灸」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。
■『温泉のフロントにときどき出没しています』
▽村木栞奈(むらきかんな)
みなさん、明けましておめでとうございます。協力隊の村木です。2024年もどうぞよろしくお願いいたします。
早速ですが、12月から週2日だけですがポンピラアクアリズイングのフロントに立つことになりました。私は基本的に仕事の日は役場庁舎内の事務所にいるのですが、これまでの協力隊の活動期間中に、催事などを通して培ってきた売り場づくりの知識やVMD(ビジュアルマーチャンダイジングの略で、商品構成や価格設定、またディスプレイなどの視覚的な効果を通じて商品の販売促進を図るマーケティング手法の一種です)の資格を活かして温泉の売店をもっと魅力的なものにしたいと思い、自らお願いして立たせてもらうことになりました。
売り場づくりで最も大切なことはお客さまがいかに選びやすく、買いやすい売り場にできるかです。そのためには日々お客様の目線になって売り場を見ることがとても大事になってきます。
他の業務もあるので毎日フロントに立つのは厳しいので毎週金・土の2日に限定してもらいましたが、フロント業務を通じて温泉にはどのようなお客様が多くてどのようなニーズがあるのか、また入り口から入ってきたお客様の視線はどのように動いているのかなどを観察しつつ、できる範囲で少しずつですが、より良い売り場にアップデートしていければと思っています。
ぜひみなさまも温泉に来られた際は売り場に注目してもらい、ご意見があればぜひお気軽にお聞かせいただければと思います。
■『手でつくる喜び』
▽出水知美(ですいともみ)
中川町の皆さん、こんにちは。寒い日が続きますが、いかがお過ごしですか?
私は毎朝起きるたびに、窓越しの雪の多さにびっくりしています。
活動内容を報告します。昨年11月終り頃から、丸藤牧場さんの生乳をいただいて、少量ですがチーズ作りを始めました。朝牧場へ牛乳を取りに行き、ちゃいむさんの調理室をお借りして、製造しています。チーズ作りの流れを簡単にご説明します。まず最初にやることは生乳を加熱して殺菌します。温度ムラが起きないように丁寧に混ぜます。鍋の中を流れる真っ白な生乳を見て、久しぶりの感覚にわくわくしてしまいました。それから、冷却して、乳酸菌を入れて、ある程度発酵させます。次にレンネットを入れて凝固させます。牛乳が固まる瞬間は毎回感動します。カットして、ホエーを抜いて、チーズの元になる「カード」を作ります。その後、型に詰めて、更にじわじわとホエーを抜いていきます。翌朝塩を刷りこんで、熟成庫(※今はホシザキ冷蔵庫を使用)で乾燥・熟成していき、反転を繰り返し、数日後完成します。‥‥と文章だとなかなかイメージしにくいと思うので、興味のある方は是非見に来てください。
牧場の方が「おいしかったよ」と言ってくれた時は素直に嬉しかったです。いろんな方々の協力があって、私はチーズを作ることができています。本当にありがとうございます。人に感謝して、牛さんに感謝して、自分の手でつくる喜びを日々感じて、おいしいものを作れるように頑張ります。
■『ヘルパー事始め』
▽中村吏智(なかむらりち)
酪農ヘルパーの中村です。酪農ヘルパーという仕事が分からない方もいるかと思いますので、簡単に説明をします。酪農は、牛という「生き物」を相手にする仕事です。そのため、酪農家さんは朝晩の乳搾りやえさやり、牛舎掃除などの仕事を毎日行わなくてはならず、休みがありません。そのため、酪農家さんが病気やけがをした時、冠婚葬祭で家をあけなくてはならない時、休日をとりたい時など、人手の足りない酪農家さんに代わり作業を行うのが酪農ヘルパーです。
酪農家さんの代わりに作業をする必要がありますが、酪農経験がないため、すぐには代わりは務まりません。そのため、酪農家さんの元で研修することから始まりました。はじまったばかりの頃は、専門用語を知らないので、言っていることがわからないこともしばしば。やったことがないことも多く、できないことばかりでした。また、作業上、トラクターなどの大型機械の操作も必要になってくるのですが、もちろんできません。
酪農家さんの指導もあり研修が進むにつれ、できないことが少しずつできるようになっていきました。大型機械は高価で壊されたら嫌だなという雰囲気も感じるため、乗らせてくださいとは言いにくかったのですが、「慣れたらできるようになるよ」と快く仕事終わりに練習の時間をとってくださったり、空き時間で自由に乗らせてくださったり、仕事で任せてくださった方々のおかげで、少しずつ操作できるようになっていきました。
できないことが少しずつできるようになってくると、段々と代わりが務まってくるようになり、「作業が楽になったよ」など声をいただけることもありました。それもこれも研修先の酪農家さん方々から得た経験値の蓄積なので、戻ってきた時にはよりよく務まるように日就月将していきたいです。
ときに、酪農家さんから初乳をいただいて、牛乳豆腐づくりにも挑戦しました。ラップをかけてレンジにかけるとトロトロになって美味しい、という初めて知る情報を得たことも。酪農現場から近いとこんな楽しみもあったりします。
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