■中川町長 石垣寿聰
新年明けましておめでとうございます。町民のみなさまには輝かしい初春を迎えられましたことに、謹んでお慶びを申し上げます。
先ずは1日に発生した能登半島地震、また2日の羽田空港におけるJALと海保の航空機事故によりお亡くなり、また被災されました関係のみなさまに、心よりお悔やみとお見舞を申し上げますとともに、一日も早く日常生活に戻れますことをご祈念申し上げます。
昨年は、令和2年2月から引き続きました新型コロナウイルスが、感染症区分2類相当から5類に(引き下げと)なったことで、完全とは言えないまでもコロナ感染対策前の日常生活に戻すべく、その段階へと移行してまいりました。しかしながら、ロシア・ウクライナ侵攻、更にはイスラエル・パレスチナなどに見られる、不安定な世界情勢から、わたしたちの生活あるいは経済活動にも多大な影響を与え、物資の不足や諸物価高騰などが引き続いている現状にあります。
一方、町内においては4月の統一地方選挙という中で、首長選並びに議員選が行われ、ともに無投票となりました。この結果を重く受け止め、議員のみなさまとともに町政を運営してまいります。この間、みなさまには総合行政に対する多大なご理解とご協力を賜りましたことに深く感謝を申し上げるところでございます。
昨年度は、912センチメートルと、平年を1割程度上回る降雪量が記録され、一昨年末の12月道路除雪は、ほぼ毎日の出動となり、極めて集中的な降雪状況でありました。幸い融雪による大規模な被害はなかったところでありますが、夏の猛暑や8月の大雨などが影響し、押し並べて本年の農作物の作柄は良好とは言えなかったところです。
そのような中ではありましたが、平成20年に新規就農され町内で放牧酪農を営む丸藤英介様・紗織様夫妻が、第9回全国自給飼料生産コンクールで農林水産大臣賞を受賞されました。更に第62回農林水産祭における畜産部門で、内閣総理大臣賞をも受賞したことは北海道新聞にも掲載されたところです。卓越した飼養管理・草地管理技術と経営哲学に対する高い評価に、あらためて敬意とお祝いを申し上げます。おめでとうございます。
地域間交流事業においては、札幌中川会定期総会が4年振りに開催されました。参加42名の会員のみなさまと久しぶりの懇談を議長とともに楽しませていただきました。残念ながら、令和5年のふるさと訪問は見送られましたが、秋味まつりや丸太押し相撲をはじめとする様々なイベントが、感染対策に配慮しながらもフルスケールで開催され、修学旅行、長野県中川村との交流事業など、コロナ前の状況を取り戻しつつあります。今後、旭川中川会、東京中川会が順次開催され、交流機会が早く訪れることを大きく期待しているところです。
昨年5月連休明けには幌加内町におきまして熊害による痛ましい事件があり、羆の目撃情報が大変多かった年でもありました。アウトドア観光や、釣り、山菜取りなどは中川町の大きな特色です。地元猟友会のみなさまと適正な駆除について、連携しつつ対応してまいりますが、みなさまにおかれましても、危険回避についてご配慮いただきますようお願いいたします。
令和6年度に向けましては、役場機構の見直しを検討しています。この見直しで、新たな業務(ゼロカーボン、DX等)に取り組める体制や分かりやすい課の名称、移動が少ない来庁者窓口、相談しやすいスペースの設置などを実施してまいります。詳細について決定後、住民のみなさまには周知させていただきます。
結びになりますが、町民のみなさま、中川町に関りを持っていただいているみなさまのご健勝とともに、今年も中川町政に対するご理解とご協力をお願い申し上げまして、年頭のご挨拶といたします。
本年もよろしくお願い申し上げます。
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