文字サイズ
自治体の皆さまへ

中川町地域おこし協力隊活動記(1)

4/26

北海道中川町

町の振興や発展のために東奔西走する地域おこし協力隊の活動の様子を紹介します

■『散歩道』
野中豪(のなかたけし)
アウトドア観光振興担当の野中豪です。
今年も例年通り、雪が積もり、本格的に寒い中川町の冬がやって参りましたね。昨年に比べると、ぐっと冷え込む日数が少ないように感じますが、それでもたまに訪れるマイナス20度の世界は私を嬉しくさせます。
つい先日、まだ日が昇る前の薄暗い時間帯に家の外に出ると、庭に四頭の鹿が歩いていました。すぐに私に気づいた鹿たちは、慌てて天塩川の方へ走っていきましたが、まもなくして立ち止まり、一頭の雄鹿がこちらを見つめて何か私に喋りかけているように感じました。「驚かして申し訳なかったよ。お邪魔しました。」と。ずいぶん律儀な鹿がいるもんだなぁと感じながら、その鹿から目を離すことなくじっくり見つめて、気が向いたらまたおいでよと心の中で囁きました。雄鹿は私の声を聞き終えた後に、ゆっくりと見つめ合った目をそらし、土手を超えて天塩川へと消えていきました。
それからしばらく私は庭に着く足跡を探しますが、全く鹿の気配はありません。もしかしたら除雪車に足跡をかき消されているのかもしれませんが、どうやら私の庭は鹿の散歩道にはならなかったようです。その理由は、ほんの一度でも私と出会ってしまったからなのか、毎日のように小さな足跡をつける猫が理由なのかは分かりません。また庭で鹿と出会ったときには、足跡だけでもつけにまた遊びにおいでよと囁いてみようかな。
地面にうっすらと積もった雪の上に猫の足跡。ひとつひとつをつなぎ合わせて散歩道を想像する。律儀に玄関まで挨拶に来ているんだなぁと嬉しくなる中川町での三年目の冬。春はまだまだまだやってこない。

■『中川町の魅力ってなんだろう』
反中祐介(たんなかゆうすけ)
トレイルランナーの反中祐介です。2023年12月に静岡県伊豆半島で開催された伊豆トレイルジャーニーというトレイルランニングレースに参加してきました。結果は準優勝。優勝まであと一歩届きませんでしたが、引越しやら事務所開設準備やらでドタバタしていた割には最低限の走りはできたのかなと。「この大会はスポーツを通じた地域創生を目的とされている。大会の開催趣旨は、『今後成長が見込まれる参加型アウトドアスポーツ「トレイルランニング」を自然環境豊かな伊豆地域の特色と融合させ、「持続可能な伊豆の新たな旅」として提案する。伊豆地域におけるスポーツ交流人口の拡大。
伊豆の自然資産と、トレイルランニングをはじめとしたアウトドアアクティビティを活用して新たなサービス産業を創造し、アウトドアスポーツ交流人口の拡大による地域の発展に貢献する。』というもの。」この大会に参加するだけで伊豆半島を満喫できてしまうのです。実際に自然の中に入り込む参加型のアクティビティだからこその自然や地域への関心の高まり、人との触れ合いが生まれますね。
さて、みなさんは中川町の魅力ってなんだと思いますか?私は広大な森林だと思います。中川町はまちの86%を森林が占める森林のまち。360度見渡す限り一面に緑が広がっています。この環境って実はすごいこと。都会から来た人や自然が大好きな人は中川町のその魅力に惹かれます。ただ、そんな豊かな自然が身近にある中川町なのに中川町民で自然を楽しんでいる人がとても少なく感じます。
「自然をみる」という人はいるかもしれませんが、「自然を遊ぶ」人が増えてくることで自然や地域への関心が高まり、中川町の持続可能な発展に繋がってゆくでしょう。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU