■「1年目を終えて」
吉岡 駿 主事
令和5年4月1日から1年間の期限付きで北海道庁へ派遣され、令和6年4月1日から、さらに1年間延長で派遣されている吉岡駿主事から、1年目の派遣報告を受けていますので、ご紹介します。
この度、令和5年度北海道研修派遣に選出いただき1年目を終えました、吉岡です。
今後の仕事に繋げられる人脈作りを主目的に、市町村とは違う視点での仕事を学び、自身のスキルアップのために派遣を希望しました。
いざ道庁で勤務し始めると、違う視点での仕事どころか職場そのものの視点(景色)が違いすぎて、正直この中でこれから仕事をしていくのかと思うとプレッシャーで潰れてしまうのではないか、周りの人と上手くやれるのかと都会の雰囲気に完全に呑まれ、まるで新卒の気分でした。
職場でも大きな違いがあり、紙での決裁がほとんどなく、各種手続関係(休暇、残業、手当)、仕事の決裁等、ほとんどが電子申請で行われており、ペーパーレスに慣れてなかった私は操作方法を覚えるのに苦労しました。
1年目の最初の半年間は「財政係」という、役場でいうと企画財政係の仕事をしておりました。その中でも「起債」という、各市町村の事業を行うために国からお金を借りるという重要なポジションに携わることが出来ました。役場でも少し経験があったのですが、北海道庁では179市町村すべての取りまとめをしており各市町村の様々な事業を拝見することができました。もちろん1人で全てを担当するわけではなく、係内で各種メニューごとに担当を振り分け、確認作業をします。中川町でも今後共有できそうな事例もありました。
後半の半年間は「税政係」というところで、主に特別交付税に携わりました。役場でも多少は触れてはいましたがメインで担当するのはこれが初めてでわからないことだらけでした。これに関しても各種様々なメニューがあり、中川町の分はどうなっている!?出ているかな!?と確認していました。
市町村から振興局へ、振興局から道へ、道から国へと、仕事の「流れ」を実感することができました。1つ確信したことは、自分が携わる仕事に関しての「流れ」(全体像)を正しく理解した上で取り組むことが重要だということです。普段行っている業務にも始点と終点があり、関わっている人や物も多くその中に点在しています。それらの流れを理解し、掴むことでより深く、そして余裕を持って仕事に臨めるのではないのでしょうか。そんなことは当たり前だと言う人もいるかと思いますが、私は道庁への派遣の中でやっと気付けました。
さて、各市町村から北海道庁に研修に来ている人たちで構成される「交流職員の会」という会があります。令和5年度はコロナ禍明けという事もあり、たくさんの交流会を開催することができました。研修生のみんなはどういう経緯で来ているのか、町ではこんなことをしている、職場環境はこうなっている、など色々な話を共有することができたことで、お互いを身近に感じ、交流を深めることでより結束力が生まれました。
気がつけばあっという間に1年が過ぎてしまい、あまりに全力疾走で駆けていたので本当に一瞬のように感じました。当初は上手く馴染めるか不安でしたが、道職員と研修生の皆様に受け入れてもらうことができ、感謝しています。1年で帰任してしまう研修生や異動で離れてしまう道職員の方々と会えなくなると思うととてつもなく寂しい気持ちになり、それほどまでにこの1年間は私にとってとても濃い思い出となりました。
私はもう1年間の研修機会をいただきまして2年目に突入しています。残りの1年間で学べることをできるだけ多く持ち帰り、中川町で将来発揮していけたらいいなと思っています。
2年目も頑張って参ります。よろしくお願いいたします。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>