下村章浩 主査
みなさまご無沙汰しております。下村章浩です。
令和5年度に開始した岐阜県飛騨市との人事交流で、少しの間中川町を離れています。
岐阜県飛騨市と中川町は、平成30年に両市町の特長である豊かな広葉樹を更に生かすため期間100年の姉妹森協定を結び、これまでに共同イベントの開催、木工作家の交流などを行ってきています。
■職場について
私の職場は、商工観光部まちづくり観光課です。
担当する業務は資源係で、地域資源の掘り起こしや維持、市民が自分の住む町の良さに自信を持ち、シビックプライドの醸成を図ること、まちづくり団体の活動支援、山城やロケーションなどのツーリズム事業の展開、自然保全などを担当しつつ、薬草事業のサポートも行っています。
飛騨での初仕事は、令和5年4月1日(土)に行われた増島(ますしま)城のお堀から白壁土蔵街瀬戸川への鯉の引越しでした。
■ロケツーリズムはシビックプライドの醸成につながる
飛騨市がロケツーリズムに取り組むきっかけになったのは、平成28年に公開となったアニメ映画「君の名は。」です。
公開を機に、大勢の観光客がロケ地に訪れ、メディアに取り上げられることが増えると、市民の地域への誇りや愛着が増し、様々な取り組みが生まれる原動力になり、訪れる人はその取り組みによって、地域のファンになる。このような好循環が生まれています。
■「人口減少先進地」と「関係人口」
飛騨市は現在、高齢化率が40%で、20年後の人口は半数になると言われ、地域をどう維持していくかが課題となっております。
そこで、地域外の人材が、地域づくりの担い手となる関係人口に対し、共感を得ることのできる体験メニューを提供する「飛騨を助ける=ヒダスケ」を行い、池ケ原湿原や登山道の整備などの自然保全に取り組んでいます。
エシカルという、環境や社会に配慮する考えが広がり、東京や埼玉などの遠くからも繰り返し参加される方も多くいます。
■中川町へ行く
令和6年3月に、小松空港発着2泊3日の弾丸スケジュールで飛騨市まちづくり観光課長の齋藤由宏さんと課長補佐の中村篤志さんと3人で中川町に行きました。
木工作家や地域おこし協力隊との意見交換、イトオテルミー体験などをした後に、薬草に見聞の広い課長補佐からは、「中川町の取組や資源は飛騨の薬草事業とも親和性が高い。春や夏の山も歩いてみたい。」と言われ、中川の中側にいると当たり前となり、忘れていた地域の良さを再確認するきっかけとなりました。
9月に全国薬草フェスティバルが飛騨で開かれますので、ぜひ出展してもらえればと思います。
■最後に
私はもともとお酒が好きで、ウイスキーや芋焼酎の炭酸割を好んで飲んでいましたが、飛騨古川は日本酒が有名で、近所に日本酒の酒蔵が2軒あるため、日本酒を飲むことが増えました。
せっかくの2年間ですので、飛騨古川の飲食店は制覇しようと飲食店をはしごし、漬物ステーキや薬草料理、飛騨牛などの地元料理を堪能しています。
週末は、市内を自転車で散策し、カメラ撮影を楽しんだり、富山へ買い物に行ったりすることが多いです。
富山までの道は、3000メートル級の山々が次々と登場する圧巻の景色でいつも興奮します。
昨年1年間は飛騨まで会いにきてくれる人も多く、感謝しています。
おかげさまで、飛騨市内の案内も少しはできるようになりましたので、この1年また会いにきていただければと思います。
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