■中川町幼児センター 副センター長 平川久美
幼児センターの苺の花が咲きました。昨年地域の方にお手伝いをしていただきながら苺の植え替えをしました。土も盛って子ども達が食べやすい畑に変えることが出来ました。根付いて花が咲くのか心配していましたが、可愛い花が咲いたので何とか子ども達が食べることが出来そうです。
苺の花を見ると思い出す話があります。10年ぐらい前の話になります。子ども達といつも通りに町内を散歩して楽しんでいました。あるお宅の庭にプランターで育てた苺が垂れ下がっていました。子ども達も私も図鑑で見るような苺に驚いたことを今でも覚えています。そこで私は子ども達にパックに入っている苺ではなく、苺をもいで食べる体験をさせたいと思い「すいません、一粒でいいのでいただけないでしょうか?」と尋ねると、しぶしぶおじさんが一粒か二粒をくれました。子ども達は大喜びで「おじさんありがとう、美味しいね」と大きな声でお礼を言って分け合って食べてその日は帰りました。
そして数日後またおじさんのお家の前を通ったのでお礼を言いました。すると、今度はおじさんの方から「前にごちそうした苺よりもっと甘いのがあるんだこっちにこい」と声をかけてくれてごちそうしてくれました。一人に一粒ずつ甘くて美味しい苺をごちそうになりました。
その日をきっかけに、おじさんと幼児センターのお付き合いが始まりました。子ども達の為にミニトマトの苗を植えてご馳走をしてくれたり、スイカを作っては食べさせてくれたり、お花をくれたりと大変お世話になりました。今はお空から子ども達のことを見守ってくれていると思います。
今年も幼児センターの畑には地域のボランティアの方が、「ミニトマト、スイカ」を植えてくれました。本当にありがたく思っています。畑活動は食育の一つとして行っています。小さな命を自分たちで育て、やがて自分の口の中に入る「甘い、すっぱい」を五感で感じて感覚を育てる。口にした食べ物はすべて自分の身体を作ってくれる大切な物、感謝して命をいただく活動として今年も畑活動を行いたいと思っています。
また、地域方のボランティアの方は大歓迎です!お待ちしています。
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