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自治体の皆さまへ

中札内村立診療所便(だよ)り(No.15)

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北海道中札内村

所長 髙石恵一

■ダニの季節になりました
暖かくなって、農作業や家庭菜園、山菜取り、草刈り等の季節になり、草むらに入ることが多くなる季節ですね。この時期は、草むらに潜むマダニに噛まれる方が多くいます。ひとくちにダニと言っても、「マダニ」は家で噛まれて痒くなるダニとは異なります。マダニは山林内の笹や草地に生息しており、北海道では特にシュルツェマダニという種類が道内全域に生息しています。
北海道のマダニは咬まれる事だけが問題ではなく、「ライム病」という病気を発症することがあります。噛まれた部位を中心に円く赤くなって、インフルエンザのような症状(発熱、倦怠感、頭痛、関節痛など)を伴う感染症です。そのため当院にマダニに噛まれたということで受診された際は、噛まれてからの日数や噛まれた部位の状態を見て、抗生剤を処方することがあります。
マダニは皮膚に咬み付いたら、セメントのような物質を分泌し、皮膚に固くくっついて血を吸います。皮膚に固くくっついたダニは除去しづらいです。無理にマダニを取り除こうとすると、マダニ体内の病原体が注入されたり、マダニの刺口が皮膚の中に残るなどで、感染を増長する場合があります。当院では特別な医療器具を用いてダニを除去することができますので、マダニに噛まれていることに気づいたらそのままにして当院に受診ください。

◇マダニに噛まれないためには
マダニが多く生息する場所に行く時は、肌の露出が少ない服装にしましょう。
(1)長袖(シャツの裾はズボンの中に入れる)
(2)長ズボン(ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる)
(3)足を完全におおう靴(サンダルは避ける)
(4)帽子、手袋、首にタオルを巻く など
(5)ダニの衣服への付着が確認しやすい白っぽい服装を心掛ける
(6)虫よけ剤の使用
★マダニのいそうなところから戻ったら、体や衣類にマダニが付いていないかよく確認し、入浴やシャワーで洗い流すことも有効です。着用していた衣類はすぐに洗濯するなど家の中で長時間放置しないようにしましょう。

■新任医師の紹介~今年度も火曜日に更別医師との2名体制を継続します~
◇山田 祐揮(やまだ ゆうき)医師
生まれは東京で、大学は神奈川県の横浜市立大学で、多くを関東で過ごして参りました。趣味は鉄道旅行で、中札内村の名は国鉄広尾線の駅名として存じ上げておりました。北海道は何度も訪れたことがあり素敵な土地だと感じておりましたが、いざ暮らすのは初めてのことですので、環境や文化、歴史や伝統などたくさん吸収したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

◇篠﨑 実央(しのざき みお)医師
出身大学は日本大学、出身地は栃木県です。趣味は旅行やランニングです。この度北海道の大地で働くことを心待ちにしておりました。人と人とのつながりを大切にしていきながら、地域の皆様にそっと手を差し伸べられるような医師を目指し、日々尽力してまいります。未熟な部分が多々ございますが、精一杯頑張っていきますのでよろしくお願いいたします。

問合せ:中札内村立診療所
〒089-1332 中札内村西2条南3丁目23
【電話】67-2012

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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