令和6年 年頭のごあいさつ

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■国立公園誕生を光として　希望を持てる地域づくり
村長　森田　匡彦

明けましておめでとうございます。晴れやかな新年を迎え、村民の皆さまも穏やかにお過ごしいただけることを心よりお喜び申し上げます。
4年ぶりに気兼ねのない年末年始を迎えました。ウイルス感染症の流行はあるものの、当たり前の日常を取り戻せたことに感謝をささげます。
昨年を振り返り、まず思い浮かぶのは災害級ともいえる猛暑でした。この十勝でも30℃を超す真夏日が連日続きました。中札内村の基幹産業・農業にも多大な影響が及び、資材高なども重ねって厳しい営農環境となりましたが、粗生産額は150億円と過去最高の実績となりました。経費増のため手放しで喜べない状況ですが、生産者をはじめとする農業関係者皆様のご努力に心から敬意を表します。
もう一つの印象的な出来事は、新型コロナウイルスの感染法上の分類変更でした。社会活動が活気を取り戻し、本村でも第50回「やまべ放流祭」や商工会「七夕まつり」の催しが活況を呈しました。六花の森を会場とするアートイベント「ロッカノヨル」、首都圏在住者を対象とする初企画「ファンミーティング」も好評を博し、交流人口との関係強化やその拡大を図ることができました。
コロナ禍の収束とは裏腹に、この3年余で加速した少子化は深刻度を増しています。8年連続の減少が見込まれる出生数は70万人台割れが目前で、昭和末期の半数程度に落ち込んでいます。本村としても現状を重大な危機ととらえ、「少子化ストップ元年」と銘打って対策を強化し、子どものチャレンジを後押ししました。ラグビーや水泳で全国切符を獲得したのをはじめ、多くの子どもたちが文武様々な舞台に挑み、活躍しました。彼らの頑張りに勇気づけられた方も多いことと思います。
終わりの見えぬウクライナ戦争にイスラエルとガザの紛争、今秋にはアメリカ大統領選も行われ、世界情勢は不透明感を増しそうです。だからこそ私たちは、足元をしっかり照らし、未来に希望を持てる地域を目指さねばなりません。
令和6年は明るい話題が確定しています。日高山脈の国立公園指定です。その眺望が最も美しく、空港へのアクセスが絶好な中札内村は、大きな可能性を有しています。この好機を積極的に活かし、優しく穏やかな美しい村づくりを推し進めてまいります。
今年一年、皆さまのご健勝とご多幸をお祈りし、年頭のごあいさつといたします。

■村民の声を届ける議会を目指して
議長　中井　康雄

新年あけましておめでとうございます。村民の皆様には、ご健勝にて新春をお迎えのことと心よりお慶びを申し上げます。また、日頃より議会の活動にご理解とご協力を頂いていることに対しまして、心より感謝とお礼を申し上げます。
新型コロナが感染法上の5類に移行し、旅行に行く、お祭りやイベントに参加することも個人の判断によることとされました。ただ、この3年間で免疫力が低下し、新型コロナ、インフルエンザが大流行しておりますので、感染症対策に気を付けて生活をしていただきたいと思います。
昨年は、7月下旬の連日の猛暑等により農業の出来秋が心配され、甜菜では収量は昨年を上回りましたが、糖度が過去に例を見ない低い数値となり、かなり厳しい状況になったほか、豆類も昨年を下回る状況となり、畑作全体では前年を下回る生産高となる見込みであります。また、畜産関係では、鶏卵が鳥インフルエンザの影響により高値で取引され、肉豚も比較的高値で取引されていることもあり、前年を大幅に上回る生産高となっております。
全体の農業粗生産高は150億円を上回る見込みでありますが、肥料、飼料及び資材価格等の高騰もあり、農業者の皆様におかれましてはご苦労が絶えない1年であったのではないかと推察いたします。このような状況の中、懸命にご努力されました生産者の皆様をはじめ、関係機関の方々のご苦労に対しまして敬意と感謝を申し上げるとともに、令和6年が素晴らしい出来秋を迎えられるよう心より祈念しているところであります。
現在、村議会は昨年4月の選挙で新たに議員となられた2名を含む8名で頑張っておりますが、村議会では村民との対話が大事であると考え、意見交換会を開催しています。村民の皆様は、毎月のように値上がりする食料品や日用品、灯油価格高騰等の影響でご苦労をされていると思います。村民の皆様の生の声を意見交換会で聴かせていただきたいと考えておりますので、ぜひ参加していただきたいと思います。
議員はいつの時代も、村民の皆様の生活がより良くなるよう、豊かに安心して生活できるように一生懸命に努力しています。今後とも、ご支援、ご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
結びに、本年が村民の皆様にとって、光り輝く素晴らしい年となりますことをご祈念申し上げ、新年のごあいさつといたします。