■前払いは慎重に リフォーム工事のトラブル
中札内消費者協会
国民生活センターからの情報です。
外壁や屋根などの戸建住宅のリフォーム工事で、高額な前金を支払ったにもかかわらず、なかなか工事が進まないなどの相談が各地の消費者センターに寄せられています。
◇事例
雨漏りがあったため、事業者に見てもらったところ、「腐っている部分がある」と言われ屋根工事をすることにした。見積もり額が約四五〇万円と高額だったので、他社の見積もりと比較しようとしたが、「当社は職人が揃っており、工事が早く済む」と言われたため契約した。工事前に半額程度の金額を支払ったが、足場を組んだ後になって「職人が手配できず工事は約半年後になる」と告げられた。解約を申し出ると解約料がかかると言われ、納得できない。(六十歳代)
◇消費者へアドバイス
・契約する前に複数の事業者から見積もりを取り、費用だけでなく、工期や施工体制、保証内容についても十分検討することが重要です。
・高額な費用の全額前払いは避け、完成後の支払いを主とした契約にしましょう。
・工事が滞った際の備えとして、遅延補償の定め等が契約書にあるか確認しましょう。
事業者の責任で発生する工事遅延に伴う損害については、これを一定料率の金銭で消費者に支払う遅延補償が、契約内容に組み込まれていることがあります。
・住宅にちなんだ契約は、チェックすべき事項や注意点が多岐にわたること、用語や内容も普段なじみが薄く、なおかつ専門的です。建築士などの専門家や「住まいるダイヤル(公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター)」などの公的相談窓口で、事前にチェックするようにしましょう。
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