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【村長・森田のコラム】見る・聞く・思う

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北海道中札内村

■メリハリ
4月。2024年度がスタートしました。3月の村議会で審議、可決いただいた予算を効果的に活用し、住民の皆さんの幸せに寄与してまいります!

ところで、中札内村は近年、テーマを明確化した予算づくりに取り組んでいます。前年度に掲げたのは「少子化ストップ元年」。少子化は村の未来に深刻な影響を及ぼすことから、子育て支援を福祉課や教育委員会だけの課題と考えるのではなく、役場全職員に関わる重要ミッションとして多角的に充実を図りました。

小さな自治体がこのような予算編成をするケースは珍しいようです。住民生活に関わる公的業務は大変幅広く、市町村の予算は微に入り細を穿つ多彩な内容となるため、方向性を一つに定めるような手法は役場の“常識”になじまないのです。しかし、全てに平等に全力を注ぎ、どれも大きな成果を上げるのは簡単ではありません。

受験勉強を例に取ります。英・数・国・理・社のどれも平均的な成績の生徒が全科目に30分ずつ投じて学習を進めても、意外と成績は伸びません。まずは、実力アップに時間を要し、一度付いた力が落ちづらい英語と数学に多めの時間を振るのがベターです(※実際はより細かな戦略が必要)。マチづくりでも平均点以上の成果を出すには、目的を明確にしてメリハリをつける意識が大切です。

今年は、人口減少と東京一極集中の是正を狙った「地方創生」の開始から10年。中札内村は新年度予算テーマを「地域の希望の向上」としました。人口が減っていても未来に目を向けられる、そのようなマチづくりを本村の目指す地方創生と位置付けます。

広報紙と一緒に冊子「予算2024」をお届けしました。興味を感じられた部分だけで構いません。メリハリを意識して、ご一読いただければ幸いです。

新年度予算の概要をまとめた「予算2024」。中でも「メーンディッシュ」(2~3頁)は役場各課が最も力を入れる事業として掲げたものです。その行方にご注目ください。

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