先月号に続き、今年1月に起きた能登半島地震の災害派遣職員として輪島市に赴いた総務課重松主査の被災地支援報告を聞きました。
■避難所の様子を実際に見て、気づいた点はありましたか?
重松:避難所の厳しい生活環境を考えると、家が崩れない限りは自宅での避難、『在宅避難』を選択する方が多いと考えられますね。
ただ、そうなると在宅の場合、避難所と違って体調悪化に気づかれないことがあり、高齢者や身体が不自由な方などへは健康状態の確認が必要になります。
現在、村で進めている要支援者への防災の取組は、こうした方々への有効なアプローチになるため、引き続き強化していく必要があると感じました。
■派遣10日間の感想をお願いします。
重松:防災担当になってから、一度は現地での災害支援をしたいと考えていました。派遣中は慣れない環境で、辛い気持ちにもなりましたが、現地の方々から感謝の言葉をいただき、やり抜くことができました。非常に貴重な経験をさせていただきました。
また、今回の派遣を終えて、中札内という土地が持つ防災力の高さを改めて感じました。土砂崩れが少ないこと、津波が来ないこと、普段は当然のことですが、被災地を見てくると、自分が恵まれた土地に住んでいることを実感します。
その良さに甘えることなく、安全・安心なまちづくりをしていかなくてはならないと思いました。
(了)
<この記事についてアンケートにご協力ください。>