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道北おとぼけキャラバン[STEAM(スティーム)]木琴チャイムをつくろう!

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北海道中頓別町

9月8日に中頓別小学校で、「リバーシブル木琴チャイム」を教材として、「道北おとぼけキャラバン[STEAM]木琴チャイムをつくろう!」(へき地における開発的実践)を行いました。「リーバシブル木琴チャイム」は、木琴制作から音楽づくりまでがセットとなった教材で、今回は中頓別産の木材(シラカバ・クルミ)を使用して木琴をつくりました。また、このキットの特徴として、一般的なキットと異なり、油断すると必ず完成できるとは限らないという特徴があり、お互いに助け合ったり、どうやったらできるのかなどを一生懸命考えたり、試行錯誤をしてみたりすることで、様々な力を付けることを狙いとしています。(特許取得済み)
中頓別小学校で行われた授業では、まず、見本のリバーシブル木琴チャイムの音板を叩いて鳴らし、切っていない音板の長さをどのくらいの長さに切れば良いのかを考えて行きます。この工程では、木を切る作業があり、切りすぎると元に戻らないという緊張感があります。次の工程では、音板の長さの規則性を探り、音階を確かめるという工程になります。実際に切った音板を叩きながら、音階の確認を行い、ドレミファソラシドに近づいているかの確認をして行きます。この様な工程を繰り返し行うことで、木を切ることで、音の高さが変わるということを実感していました。この「リバーシブル木琴チャイム」は、木育と工作、音楽、理科などを統合した内容となっています。
北海道教育大学旭川校 芳賀 均 先生(中頓別町・旭台在住)からは、今回製作した「リバーシブル木琴チャイム」は、将来的な循環(植樹体験で子ども達が植えた木を使用して楽器をつくる。)を目指し、中頓別町で採れた木材を使用しており、教材は、同釧路校の森 健一朗 先生から提供を受けていますと話していただきました。また、ドアなどに掛けておくことで、明るい音階や民謡風の音階、和風の音階、イギリス風の音階などの組み合わせについても生徒達に話されており、生徒自身や生徒の家族の気分に合わせて、鳴らすことができると紹介していました。
特許を所得したのは、中頓別町からもすごいことができるということを示したかったからであると話されており、今後の展望としては、そうや自然学校や体験型観光で、「リバーシブル木琴チャイム」づくりが体験できるようになれば、また、町内の木材として、ナラやタモ、アカエゾマツが手に入れば、もっと完成度の高い楽器ができると話されていました。

◆STEAM(スティーム)教育とは?
STEAM教育とは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術(Arts)、数学(Mathematics)の5つの英単語を組み合わせた造語で、この5つの領域・分野を総合的、横断的に扱う、理数教育に創造教育を加えた教育理念で、アメリカ発祥の先端教育です。探求と創造のサイクルを生み出す学びとなっています。

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