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ワインづくりへの挑戦 File.4

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北海道中頓別町

『試験栽培ほ場の作業および生育状況』

今月は、試験栽培ほ場の5月~6月の栽培作業および、生育状況をご報告します。

5月は本町でのブドウ栽培における難点の一つである、春の遅霜による冷霜害の対策として、燃焼法を実施しました。ブドウの芽は寒さに弱く、低温にさらされると生育が遅れ収量に影響を及ぼすばかりか、最悪の場合、ブドウの木が枯死してしまうこともあります。今年は3月、4月の気温が高めだったことも影響し、芽吹きが早かった『清舞』という品種において冷霜害の被害が見られました。
本町の場合、芽から葉っぱが開く6月上旬頃まで、気温が氷点下を下回ることがあるため、ブドウの木を寒さから守る必要があります。このため本町では過去に不織布で木を覆う方法も試していましたが、現在では燃焼法という方法を試験的に実施し、ほ場内で薪を燃やしてブドウを寒さから守っています。気温は夜遅くから明け方にかけて低くなるため、火を絶やさぬよう一晩中薪をくべなければならず、夜を徹しての作業となります。
6月に入っても低温が続き、遅霜の危険がありましたが、幸い霜が降りるまでには至らず、霜による被害はありませんでした。
6月中旬には遅霜の危険性がなくなったことから「芽かき」を行いました。「芽かき」は芽の数を減らすことでブドウの収量と品質を向上させるために行い、翌年の栽培にも影響を及ぼす大事な作業です。
その後は比較的天候にも恵まれ、6月下旬には本町の主力品種である『山幸』から開花が始まりました。花は一週間ほど咲いたあと受粉して実となります。霜の被害がみられた『清舞』もやや遅れながら順調に新しい枝を伸ばしています。
これからもブドウの成長や作業の状況をお知らせしていきますので、ぜひ広報をチェックしてください。素敵なブドウが実る日を一緒に楽しみましょう!

◆醸造用ブドウの苗木定植体験会を開催しました
6月17日に松音知地区の商業用ほ場にて、醸造用ブドウの苗木定植体験会を行いました。多くの方にご参加いただきありがとうございました。今後もほ場での見学体験会を予定して参りますので、ぜひご参加ください。

お問い合わせ:産業課 産業グループ
(【電話】01634-8-7662)

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