『寒さだけじゃない!中頓別町ブドウ栽培の課題とは?』
今月は、中頓別町のブドウ栽培の課題と対策についてお伝えします。
ようやく雪も積もり令和6年の栽培シーズンも終了しました。そこで、令和6年はどんな課題があったのか、順を追って見ていきたいと思います。
◆冬~春
冬の間、ブドウは雪の中で春まで越冬しますが、令和6年はこの間にネズミによる食害を受けました。右の写真は昨年定植したブドウですがまだ木が小さいため根元からかじられてしまいました。この木は結局このまま枯れてしまいました。
◆春
ブドウという植物は春に出芽してその年に伸ばした枝にしかブドウをつけません。出芽(しゅつが)したばかりの芽は寒さにとても弱く、霜にあたると枯れてしまいます。中頓別町では出芽の時期を過ぎても霜の心配があるため、夜通し火を焚いて霜から芽を守っています。
◆夏
中頓別町では獣害対策として電気柵とネットで畑を囲み、動物が入り込むのを防いでいます。しかし令和6年はウサギが中に入り込み住み着いてしまったため、たびたびブドウの若葉が食べられる被害がありました。
◆秋
無事に木が枝葉を伸ばし熟したブドウをつけても最後まで油断できせん。令和6年は鳥によって食べられる被害がありました。鳥害対策としてはネットで覆う方法が一般的です。
霜にしても鳥獣害にしても決定的な対策はなく、草刈りや見回りといった地道な対応も必要です。令和6年に起きた問題をしっかりと振り返って来年の栽培に活かし、栽培技術を確立していきたいと思います。
お問い合わせ:産業課 産業グループ
(【電話】01634-8-7662)
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