第9期市民参加推進会議が2年間の任期の中間期を迎え、市民参加の実施状況に対する中間報告が提出されました。その一部を抜粋してお知らせします。
◆これまでの経過
前回提出された意見書では、多様な手法での市民参加の実施のほか、周知方法や実施結果の公表方法にも工夫・改善が見られ市民が意見を出しやすい環境が整ってきているとしています。今後も市民が理解しやすい情報提供のあり方を検討し、市政に参加したいと思ってもらえる意識づくりと制度の構築をお願いしたいとまとめています。
意見書の要点は次のとおりです。
(1)情報発信を強化し、市民と市をつなぐために適切な人材を活用する必要がある。限られた人材での実現は難しいことから、デジタル人材を活用するなどし、全庁的なスキルアップが図れることに期待をしたい。
(2)LINEをはじめとするSNSを活用し、日頃から市の取り組みを情報発信すること。また、市政に興味や関心を持ってもらうだけでなく、参加したいと思ってもらえる意識づくりを行っていくこと。
(3)より多くの市民が参加しやすい市民参加制度を構築するよう努めること。対面、オンライン、書面提出などさまざまな運営方法を組み合わせて会議を実施することや、オンラインツールを活用したアンケート調査など、それぞれのライフスタイルに合わせた参加が行えるよう工夫をして取り組むこと。
◆第9期活動の中間報告
第9期推進会議では、市民参加制度をさらに市民へ浸透させるため、パブリックコメントの実施方法や審議会の運用方法に関して議論するなどの活動を行ってきました。
▽市民参加制度の浸透
市職員に対して継続的に「市民参加条例研修会」を実施されていることにより、丁寧な資料作成やホームページ・Facebookを活用した周知がされるなど、庁内にも一定程度浸透してきているように感じられる。しかしながら、いまだ市民にはパブリックコメントやワークショップといった市民参加に関する言葉や内容が認知されていないような状況である。
そのため、市民に対しても市民参加・まちづくりについて学ぶ機会をつくるなど、市民の行政活動に対する関心を高められるような取り組みを検討していただきたい。
▽多くの方が参加しやすい市民参加
パブリックコメントや審議会については、これまで参加したことのない方に、専門的な内容で難しいという印象を持たれることが多いと推測される。
このことから、実施や周知のときは、相手に伝わりやすい言葉・表現を使うなど、行政活動の内容をイメージしやすいように工夫をし、情報発信を行っていただくようお願いしたい。
また、引き続き若い世代をはじめとする幅広い世代の方が参加しやすい取り組みを推進するために、書面やオンラインでの会議開催やLINEなどのデジタル媒体を用いた情報発信と意見集約の実施など、参加者のライフスタイルを考慮した手法での実施を検討していただきたい。
▽まとめ
市民参加推進会議は、市における市民参加が適切な方向で実施されていると評価しています。
若い世代をはじめ多くの市民が行政活動に興味を持つとともに参加しやすい市民参加制度の構築に期待したい。
◆令和5年度に実施された市民参加一覧
▽市民意見の募集(パブリックコメント)
▽審議会
▽説明会
▽アンケート
問合せ:企画課企画調整係(市役所2階)
【電話】82-3114
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