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さろまげんき王国「6月は「食育月間」〜食育について考えよう〜」

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北海道佐呂間町

私たちは日々、何かを食べることによって、心と身体をつくっています。食べることは生きること、大人にとっても子どもにとっても重要なことです。
6月は「食育月間」です。この機会にあらためて食のあり方を考えてみませんか。

■食育とは
食育とは「様々な経験を通じて、食に関する知識・食を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てること」と定義されています。
国は食育の推進に関する施策を円滑に進めるために「第4次食育推進基本計画」を定めています。「第4次食育推進基本計画」では16の目標が掲げられています。

◇(参考)第4次食育推進計画における食育の推進に当たっての目標
※一部抜粋
・朝食又は夕食を家族と一緒に食べる「共食」の回数を増やす
・地域等で共食をしたいと思う人が共食する割合を増やす
・朝食を欠食する国民を減らす
・栄養バランスに配慮した食生活を実践する国民を増やす
・生活習慣病の予防や改善のために、ふだんから適正体重の維持や減塩等に気をつけた食生活を実践する国民を増やす

このなかから、「朝食を欠食する国民を減らす」「生活習慣病の予防や改善のために、ふだんから適正体重の維持や減塩等に気を付けた食生活を実践する国民を増やす」という目標について、佐呂間町の現状をお伝えします。

■朝食習慣について
令和3年度に実施した「佐呂間町健康栄養基礎調査」では町民の皆さんの朝食習慣について調査しました。「主食のある朝食の摂取頻度」(グラフ1)について、高齢者は88.6%の方が毎日食べていることがわかりました。しかし、小中高生では45.4%、働き世代では56.1%まで下がり、お子さんや若い世代では朝食の欠食がみられています。
国の目標では朝食を欠食する子どもの割合を0%、若い世代の割合を15%以下に掲げているため、目標より大きく下回っています。(表1)

◇グラフ1 「主食」のある朝食の摂取について

◇表1 第4次食育推進基本計画における食育の推進にあたっての目標

私たちの体は寝ている間にもエネルギーを使うため、起きたばかりの脳や体はエネルギー不足になっています。朝食にごはんやパンなどの主食を食べると脳のエネルギー源となるブドウ糖になって勉強や仕事に集中できます。
朝は忙しくなりがちですが、前日のうちからすぐに食べられるものを用意しておくことで食べる習慣が身に付きやすくなります。また、朝食時にお腹が空かない場合、前日の食事が影響していることが考えられます。夕食は油の多い食事を控えたり、寝る2時間前から食事や間食を控えることで、空腹な状態で翌朝を迎えられます。

■減塩意識について
食塩をとりすぎると、血圧が上がって循環器疾患のリスクが高まったり、胃がんのリスクが上昇したりします。
佐呂間町健康栄養基礎調査の結果では「健康のために食生活で気を付けていることはありますか」という問いに対し、「塩分を控えている」と回答した方の割合は36.0%でした。(グラフ2)国は減塩に気を付けた食生活を実践する国民の割合を75%に掲げているため、大幅に少ない状況です。

◇グラフ2 健康のために食生活で気を付けていること
(対象者15歳以上・複数回答あり)

◇減塩についてのポイント
・麺類の汁は残す
・汁物は1日1回にする
・ネギやしょうが、にんにくなどの香味野菜を活用する
・減塩調味料を活用する
・食品の栄養成分表示を確認する。
※食品の栄養成分表示を確認しましょう

食育は、このほかにもさまざまな取り組みがあり、「料理をする」「食事のマナーを身につける」「ゆっくりよく噛んで食べる」など実践しやすいことも沢山あります。
毎年6月は「食育月間」、毎月19日は「食育の日」です。身近なことから食育を実践してみませんか。

参考:第4次食育推進基本計画
【HP】http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/

問合せ:保健福祉課保健推進係
【電話】2・1212

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